今シーズンのとみつ金時の定植作業も先週無事に終了しました。
今シーズンは、5月の半ば植え付けのちょうど折り返しの時期に「もしかして梅雨入りしたのか?」と疑うような、この時期には珍しい長雨が続き、10日間ほど完全に植え付けや圃場の準備(肥料振り、マルチかけなど)がストップしてしまい、どうなることやらと心配していましたが、その後の天気は何とか安定し、無事にこの地域の定植適期と言われる6月20日を前に、13haの植え付けを終えることができました。
この地域では田植えは大体4月下旬〜5月下旬の1ヶ月ほどで行われていますが、さつま芋の植え付けはその約2倍、6月下旬までの2ヶ月間かけて行います。
これはさつまいもが貯蔵の効く作物であるという事が大きく影響していて、2ヶ月間かけてできるだけたくさん作った作物を2ヶ月間かけ収穫し、その後熟成期間を経てさつま芋の需要が伸びる冬季から順次出荷作業をしていきます。
これだけたくさん、保存のきく単一の作物を生産する中で、さつま芋の栽培にかかわる作業は他の作物(米、じゃがいも、豆類など)に比べ手作業が多く残っています。
もちろん産地によっては機械化が進んでいる地域もありますが、当社ではあえて手作業で行っている作業があります。
その一つがこの植え付け作業。
バッテリー式の電動機械に座り、一本一本竹で作った深植えできる棒を使って手作業で植えつけます。
さつま芋の定植機もあるのですが、大きな産地で試作をして作られた機械がこの辺りの土質に合わず、思ったような深植えができなかったり、作業スピードが手植えと変わらないなどの理由から、当社では今のところ手植えを行っています。
なぜ深植えに拘るのかというと、土の中で成長するさつま芋の秀品率(適度な大きさ、形の良いもの)を作るためには、土づくりと水分管理以外に、この植え付け方が大きく影響すると言われているからです。
この地域は圃場によって土質や水はけが異なり、土質に合わせて植えつけるには人の手の感覚に勝るものは今のところありません。
そして何よりすべて機械化されてしまったら味気ない。
人に手で収穫までの作物に思いを巡らせながら一本一本思いを込めて植える。
1列100mに苗約250本、一本一本手で植えていき、土をかぶせていきます。
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とみつかぼちゃの植え付けが終わり、最初に植えた苗はすっかり根が付き、トンネル内(保温、風よけ用)ですくすくと育っています。
今年は畑の準備(耕運、肥料散布、畝たてなどのトラクター作業)がこれまでにないペースで順調に進み、ビニールハウスで育てていたさつまいも苗も順調に育ちました。
おかげでさつまいもは4月22日にスタートした植え付けから3週間、すでに折り返し近く植え付けを進めることができ、これまでにない順調さに驚いていたのものの、春先から季節が前倒しでやってきたツケか、昨日九州地方南部が平年より2週間以上早く梅雨入りしたとのことで、来週からこちら北陸地方もずっと雨マーク。
これまで嘘のように順調に進めてこれたトラクターや機械を使った作業(植え付け)は雨が続くと畑がぬかるんで機械が入れなくなるため、晴れの日が3日以上続かないと難しくなってきます。
そんな雨予報に驚愕しながらも、貴重な晴れ間はスタッフ総出で一気に作業を進めています。
今シーズンは新入社員やインドネシアからの新規の実習生がいないため、スタッフ全員が2年目以上の作業経験者となり、植え付けや苗切作業のスピードも上がり例年になく効率よく作業が進められます。
約2か月に渡るさつまいもの植え付け作業を順調に進めるには、圃場の準備、育苗、苗切、植え付けの作業それぞれを効率よく進めるチームワークが欠かせません。
それに加え、作付けが始まるとこの地域は獣害対策(イノシシ)が欠かせないので、電気柵の設置や、水はけのよい砂地の圃場は散布用の装置の設置、除草作業と約15haの圃場管理も同時に進めていきます。
収穫まで気の抜けない毎日ですが残り半分、天気とにらめっこしながらなんとか6月下旬までに無事植え付けが完了することを願って、作業を進めたいと思います!
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一つ目は、2月から始まったウイルスフリー苗の育苗。
バイオテクノロジーの技術を使って、高品質のさつまいもから成長点培養して作ったウイルスフリー苗。
ビニールハウスの中に苗床を作り、さらに土の中に電熱線を張り巡らせることで土を温めて、さつま芋苗の成長を促しています。
植え付けから約3週間、伸びた苗を切って新しい苗床に挿し芽をし増やしていきます。
さつまいもは強い野菜なので、苗を切って土に挿し、十分な温度と水分があればどんどん成長します。
これが雑草だったらさぞかし厄介だなと思うくらい、切られても切られても増えていきます(笑)
ただ効率よく苗を増やしていこうと思うと、適温を保つためのハウスの温度管理は中々気の抜けない作業になります。
氷点下になる夜もあれば、春の陽気で強い日差しが降り注ぐ日中は、トンネルの開け閉めで空とにらめっこしながら一日に
何度もハウスへ行ったり来たり。
特に挿し芽したばかりの苗は、まだ根が付いていないため、繊細な管理をして成長を促していきます。
そして先週、種芋の伏せこみも完了しました。
こちらは苗から育てるやり方ではなく、昨年秋に収穫したさつまいもを種にして、苗を育てて苗採りをする昔ながらのやり方。
こちらはウイルスフリー苗に比べると、品質にムラが出やすくなりますが、苗が管理の手間が少なくたくさん採れるのが特徴です。
当社では種芋のハウスには電熱線は入れず、トンネルをかけて加温するだけなので、成長まで時間はかかりますが、種芋自体から芽が伸びてくるため、バイオ苗に比べると管理はさほど難しくありません。
とは言え、どちらも適温を保つことが重要なので、毎日ハウスに行ったり来たり、子供以上に手のかかる作業ですが、我が子のよう
成長を見守り、順調に育つ様子を見守ることがこの時期の楽しみでもあります!
こんな風に、切った苗の脇芽が順調に伸びている様子を観察しながらムフフ・・・とにんまりしている今日この頃。
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先月末ですが、農林水産省、獣害対策優良活動の今年度の表彰になんと
「エコフィールドとみつ」が農村振興局長賞(団体の部)を受賞しました!
「エコフィールドとみつ」は結成ちょうど10年になる、とみつ金時の生産農家の中で
若手(当時20代〜40代)が集まり、高齢化が進む産地に新しい風を吹かせようと結成した
組合です。
結成当初から高齢化による離農や耕作放棄地が年々増えていく現状を受け、産地の衰退を食い止めるべく、
さらには小さな産地ならではの強みを逆手にとらえ、月に何度も話し合いを重ね、団結して
産地強化に取り組んできた仲間たちです。
ここ数年は地域外出身の新規でとみつ金時の栽培を始めたいという若手も受け入れ、
各農場の枠を超え栽培技術の継承をしながら、地域全体の保全にも力を入れていきました。
ここ3〜4年で一気に被害が増えてきた猪による獣害対策にも、組合でいち早く視察や勉強会を
行い、それぞれの農家が自分ごとと問題意識を持つことで、主体的に防止策を考え、地域と連携して
継続的な対策を続けてきたことが、今回の受賞に繋がったのではないかと思います。
私たちが獣害対策を学んできた中で、一番重要だと感じたのはやはり地域の連携です。
とは言え周辺地域での被害は年々深刻化する一方です。
これで安心という事はないので、常に獣たちとの知恵比べ、対策をしてもイタチごっこです。
これからも気は抜けませんが、今回の受賞に慢心せず、地域で協力していきたいと思います。
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とみつ金時を栽培しているここ富津地区は、日本海に面した丘陵地です。
海からの潮風にはミネラルが豊富に含まれており、この豊かな大地を長い年月をかけて育んできたと言われています。
戦後の開拓地で、国営の開拓事業で農地として整備されたおよそ90haの畑は、霊峰白山の伏流水、九頭竜川の水をパイプラインを通して貯水し、どの畑もバルブをひねれば農業用水として利用する事ができます。
この豊かな大地を維持し守っていくには、畑だけでなく、農道や畦の管理なども欠かせません。
農閑期の冬場、この整備作業も大事な仕事。
当社では雑木を切って薪にしています。
さつまいもは暖かい地域の作物なので寒さに弱いため、冬場常時出荷作業をしている出荷場の暖房はこの薪を使っています。
これぞエネルギーの地産地消
2月に入り先週は春のような暖かい日が続きましたが、そんな中、今シーズンもとみつ金時の育苗作業が始まりました。
今年は試験的に定植後の苗に乳酸菌を散布しました。
植物も人と同じように細菌や微量要素のバランスを保つことで健全な生育をすると言われています。
人間界で猛威を振るうコロナウイルスも終息を願うばかりですが、農業界、動植物の世界でも様々な病気が蔓延し、人々を脅かしています。
豚コレラや鳥インフルエンザ、そしてさつまいもにも「基腐病」と言う病気が各地で広がり始め、不安の中でのスタートですが、健全な苗を育て、植物のもつ本来の生命力を引き出し、菌に負けない物作りをしていきたいと思います。
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寒中お見舞い申し上げます。
2020はコロナに始まり、世界中が未だ出口の見えない混乱の渦中にいます。
こんな世界情勢の中、命をつなぐ「食」を生産する農家として、今年もできることを一つずつ取り組んでいきたいと思います。
都市部では緊急事態宣言が発令される中、幸い福井県内の新規感染者数は毎日一桁以内に収まっており、今年も年明けから出荷作業を再開しようと意気込んでいたのもつかの間、大雪の影響で数日間作業がストップしていました。
日本海に面したこの地域は比較的積雪量も少なく、三日間降り続いたものの積雪量は50cmほどでおさまりましたが、数キロ内陸部に入ると一気に増え、積雪量は1m近くあったそうです。
スタッフも雪に埋もれ自宅の敷地から出れなかったり、市場への出荷も交通マヒで難しいため、三連休も臨時休業をし、除雪作業に明け暮れました。
大雪が降った時、農家にとって一番怖いのはビニールハウスの倒壊です。
一日の積雪量が多かったり、何日も積雪が続くと、ハウスとハウスの間に滑り落ちた雪も次第にかさを増して、落ちる場所がなくなってハウスが潰れてしまいます。
三年前の福井豪雪の時も潰してしまった育苗ハウス、あの時の経験から油断は禁物ということで、事前にハウスの内部に支柱代わりに、コンテナなどでパイプを支える補助をします。
これは三年前の豪雪の時の写真ですが、支えをしてもこんな風にパイプが曲がってしまったり、
除雪する重機がスタックして、トラクターで引っ張るなど、一刻を争う自体にあの手この手で対応します。
三年前の豪雪の時には三十年振りの豪雪と言われていましたが、三年後にまたこんなに雪が降るとは。
夏場も全国各地でゲリラ豪雨による水害が起きているように、冬場のゲリラ豪雪が今後これまでの頻度では計れない確率で襲ってくることを覚悟しなければいけないと、今回の大雪で身にしみて実感しました。
また高速道路も主要な国道でも数十時間に及び立ち往生し物流もストップし、これまで通り、必要なものを必要な時に、お金を支払えば当たり前に手に入るという日常が途絶えるという現実を災害の度に実感します。
これから自分たちの生活を自分たちで守る、自立した生活と言うことが今後ますます見直されていくと思います。
ガソリンや、灯油、水や食料の確保など、災害に備えること、また昔ながらの保存食などがこれを機に見直されるといいなと思います。
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子供たちに主役になってもらい、晴れ渡る秋空の下、畑で野菜の収穫から、収穫した野菜を洗ったり、ひげ根取りなどの下処理をして、野菜を切って調理するところまでを一連の作業として体験してもらいました。
ニンジンや大根を初めて抜く子供たち。
自分たちが食べる野菜を、自分たちで収穫する。
土のついた野菜をたわしできれいに洗ってひげ根を取る。
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毎年この時期開催してきたOPEN FARMイベント
「空と大地のピクニック」
昨年で一度区切りをつけ、今後は参加者にもっと体験を取り入れていただくWSにしていこう計画していましたが、
今年はコロナの影響でたくさんに人が集う事や、密になること、特に大人数で飲食を共にすることを控えようと
例年のスタイルを変え、定員を減らし20名ほどの参加でこじんまりと開催した
「OPEN FARM DAY」
例年のビュッフェスタイルではなく、畑の恵みをギュッと詰め込んだランチBOXをご用意しました。
今年はいつもの自家製野菜を練りこんだ天然酵母パンに
北海道喜茂別町の「チーズ工房タカラ」のチーズや、あわら市の園芸カレッジで実習中の前ちゃんが育てたミディトマトをセミドライにして挟んだサンドイッチ。
同じく地元北潟で育てられた福井県の地鶏「福地鶏」を塩麹に付け込んで作った鶏ハムや福地鶏のゆで卵
とみつ金時のニース風サラダなどなど、食材にこだわり、素材そのものの美味しさが伝わるよう、混じり気のないシンプルな調味料を使用しました。
毎年楽しみにご家族で参加してくださる方や、初めてお母様とお姉さまと参加してくださったご家族など
ここ富津の広大な景色と、ここで育った野菜たっぷりのランチを満喫していただきました。
もちろん毎年恒例の芋ほり体験も!
風車の見える畑でお天気にも恵まれて、土に触れ、非日常の景色と体験をしていただけたのではないかと思います。
コロナの感染拡大を防ぐため、たくさんの方々が努力し自粛生活を送っていることで、私たちの地域では子供たちはこれまでのように学校へ通い部活動をすることができています。
それでもやはり、修学旅行やこれまで目標をもって頑張ってきた部活動の大会が縮小されるなど、子供たちをはじめ大人も自粛によるジレンマを抱えながらの生活を送られているのではないかと思います。
これまで大切にしてきた人と人との繋がりがコロナで希薄になってしまわないよう、また蜜とは無縁の広大な農村で、自然に触れのびのびとした時間を過ごし、子供たちが思い切り遊べる環境をと願いコロナ禍ではありますが思い切って開催した今回のイベント。
世の中が思いもよらないどんな状況になっても、人は毎日食べないと生きていけません。
こんな状況だからこそ食べることへの関心が高まるよう、農家として発信し、日々の農作業に精を出していきたいなと思います。
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お久しぶりです。
今年は新型コロナウイルスの影響で、テレワークや学校が長期休みになるなど、仕事と家庭生活がこれまで経験したことのない状況でやりくりしてこられた方も多いのではないかと思います。
コロナに感染された方や自粛の影響で様々な不安な日々を送られている方々に心からお見舞い申し上げます。
農業を営む私たちも、世の中の情勢に少なからず左右されながらも、幸い市場の需要はコロナの影響を受けることはなく、例年通り作付けをし、今シーズンも無事に収穫を終えようとしています。
今年は長梅雨で日照不足を懸念する中、それを解消するべく新しい栽培法なども試しながら栽培してきました。
今年の出来もまずまずで、味、大きさ、形、色合いなどすべての畑ではありませんが試行錯誤して取り組んできた栽培法の手ごたえを感じられる成果が出てきました。
収穫までその出来を確認することができないさつまいも栽培ですが、苗作り、土作り、定植法、定植後の水分管理など人お手を加えることでいい物作りができるところが、農業の魅力の一つだと思います。
まだまだこれからが楽しみです!
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そして今現在も治療中で辛い思いをされている方々に心からお見舞い申し上げます。
今回の事態でたくさんの業種が厳しい経営状況に置かれていることかと思いますが、ここあわら市も「芦原温泉」が街の代名詞ともいえる観光の町なので、旅館やそれに関係するたくさんの業種の方々が大変厳しい状況かと思います。
そして私たち農家が日ごろからお付き合いさせていただいている飲食業の方々も、今回のコロナの影響を大きく受けているかと思います。
未だ終息の見えない状況ではありますが、地域やこれまでの人と人との繋がりを大切にし、なんとか力を合わせてこの苦難を乗り越えていきたいと思います。
私たち食べ物を生産する農家でも、従業員の感染リスクを減らす努力を最大限し、皆様にこれまでと変わらず安心して食べていただける農産物を今シーズンも全力で栽培しています。
?フィールドワークスでは例年通り、とみつ金時の植え付け準備が進み、今秋から植え付け用の苗切が始まりました。
またとみつかぼちゃは今シーズンは生産量を増やして栽培しています。
どんな状況に置かれても人は日々食べることでエネルギーを蓄え、明日への活力につながっていくかと思います。
私たち日本の農家は今からまさに農繁期。厳しい状況ではありますが、自己管理をしっかりとして日々の作業に励んでいきたいと思います。
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〜ワークショップ開催のお知らせ〜
自家製かぼちゃペーストを使ったニョッキ作り!
ニョッキと聞くと難しそうなイメージですが自宅でも簡単に作れます。
親子で、お友達と、わいわい楽しくみんなで調理していただきましょう。
日程: 3月1日(日)11時〜13時
料金:大人2500円 子供6歳〜12歳1500円
6歳以下のお子様で大人とシェアする場合は無料
サラダ、スープ、パン付き
持ち物:エプロン、三角巾、ハンカチ、(持ち帰り容器必要な方のみ)
場所:(株)フィールドワークス多目的スペースにて
福井県あわら市北潟271-55
申し込み:mail :fieldworks.yoshimura@icloud.com
例年苗が来る頃は天気が荒れて積雪がある日が多いのですが、今年は最高気温10℃を超える春のような日。
明日は15℃を超える予想。
苗床の土の下には熱線を張り巡らせ、地温を上げて育苗します。
例年なら植え付けのこの時期は外気温が低いのでなかなか地温が上がりませんが、今年はすでに地温も20度を超えています。
例年にない気温と、日照の多さ、いつもより気の抜けない温度管理が必要そうです。
日中は気温が上がりますが、朝晩の冷え込みはまだ続きそうです。
夜の気温が5度を下回る日はハウスの中でストーブも炊きます。
育苗が始まると気の抜けない日々の始まりです。今シーズンも美味しいとみつ金時を育てるためにスタッフ一同精一杯努力していきたいと思います!
例年にない暖冬、これまでに経験したことのない異常な気候を目の当たりにする日々の中、常に自然と向き合う農業の現場で、このキーワードは目を背けるわけにはいかないキーワードだと思います。
先日福井駅裏のAOSSAで開催された農業者向けの講演会では、これからの農業を考える上で、とても重要なキーワードをたくさん聞く事ができました。
テーマは「2050年の農業 〜冷静と情熱の間〜」
まず、福井県出身の株式会社マイファームの社長、西辻氏のお話の中で特に感銘を受けたこと。
非農家出身の西辻氏が、子供時代、家庭菜園の手伝いをしていて大人から褒められた経験から農業に興味を持ち、「千豆」(ドラゴンボールに出てくる)を作りたい!と入学した京都大学の農学部で行われていた研究が「いかに効率よく生産性の高い農作物を作るか?」だというとこに落胆し、大学院には進まず、卒業後自ら事業を始めた経緯。
その理由は、戦後食糧難の中、経済成長を目標に、万人の腹を満たすための食料政策が行われた時代から72年、今は年間600万トンの食料を捨てている日本の社会で、食べ物というのはすでに飽和状態、供給過剰でとにかく腹を満たす時代ではなくなったということ。
この時代に戦後と同じ政策で、同じ流通の仕組みの中、農家がただ安定生産を追求した食べ物を作るだけでは、その仕組みの中でしか経営ができない。
既存の農家の多くは、JA出荷など、作ったものをどん!とJAに持っていき、キロいくらで取引され終わる。
今年のような暖冬には、作物がよく育ち、大豊作→供給過剰→相場(売値)が下がるという仕組みから抜け出せない。
JAの共同選果場で選別された作物は、その地域の特産品として扱われることはあるが、だれがどうやって作った物なのかまでは、スーパーで選ぶときにはわからない。
農家自身がどんなにこだわりを持って手間暇をかけて作っても、それを伝えなければその他の野菜と一緒になってしまう現状。
国内外から集められる大量の食料の中から、「これを食べたい」と思われるモノ作りを農家自ら行い、発信していくことが求められる中、何をどう発信していくのか?何をどう販売(give)し何を対価として得る(take)のか?
これは農家(生産者側)の問題。
何をどう食べるか?選べる時代であるにもかかわらず、安くてきれいな野菜が選ばれるし、野菜を買って調理する人すら少なくなって、どんな食材が使われているか見えない手軽な出来合いのお惣菜や外食、コンビニで食事を終わらせる人のほうが多いのかもしれない。
これは消費者の問題だとこれまで思っていましたが、食べ物が作られる工程、背景、思いに想像をめぐらすことがほぼないような、生産現場と食卓がかけ離れた現代社会の中で、大量の食べ物が捨てられていく背景には、それを変える努力をしてこなかった生産者にも原因があるのでは?という西辻さんのお言葉。
生産者としては胸に突き刺さる言葉でもありましたが、理想論ではなく、現実、農村からは見えない消費の現場で起きでいる事実は、気候変動やAIやIT化と激動する社会の中で、目を背けられない転換期であるということを冷静な語り口調の中からもひしひしと感じました。
これまで需要と供給のバランスで相場が決められてきた社会の中、その仕組みを覆すということは容易ではないけれど、だれもやらなかったことに挑戦する。それが変革だと。冷静な語り口からもとても熱い思いが感じられ、2050年、これからは次世代に受け渡していく私たち世代がこの変革期にどう動くのかが問われていると感じました。
そして今回が3度目となる「東北食べる通信」やポケットシェの創設者、高橋博之氏のお話は、やはり情熱的でした。
世界人口は2050年には100億人に達するといわれる中、日本は超少子高齢化。
農業者人口は全国民のわずか、わずか1.4%。しかもほとんどが60歳以上。
残り98.6%の国民のほとんどが、親戚にも知り合いにも農家がいない、故郷を持たない東京生まれ東京育ちと化してきたというお話。一極集中、地方の人口はどんどん都市部に流出し、地方はこのまま消滅していくのか?
こんなお話を高橋さんが東大の経済学部の学生さんに講義したところ、学生さんから
「地方は日本経済の足を引っ張ているのに地方は必要があるのか?都心に集約したほうが経済効率が良いのではないか?」と質問されたそうです。
「では都市では生産できない食料はどうするの?」と聞くと
「適地適作でそれぞれの国が効率よく作れるものを輸出入すればいいのでは?」と答えたそうです。
「じゃあ世界情勢が悪化して食べ物が輸入できなくなったらどうするの?」と聞くと
「そのために外交という手段があるんです」と。
日本の最高峰の教育を受けている学生さんがこう考えている。
そしてそういう意思の人たちが日本を動かしていく官僚へとなっていく。
国がどうにかしてくれるという考えでは地方は本当に消滅して日本はシンガポールのようになるのか?
「君、地方に行ったことある?」と聞くと
「一度だけ旅行で行ったことがある」と答えたそうで。
結局、この学生さんも全く地方に知り合いもいなく、そこで行われる営みは見えないし、そこに思いをはせることもなかった。
地方にはそれぞれその土地に気候風土の違いから育まれた文化や歴史があり、そんな営みが個性豊かな人やモノ作り育んできた、そういうモノやコト、ヒトは切り捨てられ、経済効率だけを追い求める社会ははたして幸福なのか?
高橋さんがポケットマルシェを始めた経緯には、東日本大震災で被災した東北に、東京からたくさんの若者がボランティアにきて、
何もかもう失った東北の人たちと関わることで、何も失っていない都会の人たちが逆に元気をもらって帰っていき、その後も都会の生活に疲弊すると東北を訪れ、農山漁村の復興に携わりながら元気になって帰っていく姿を目の当たりにしたからだそうです。
お互いに顔の見えない生産者と消費者が直接つながることで、今まで見えなかったものが見えてくる。
日々の農作業や漁の様子、厳しい環境の中一生懸命育ている様子、それを知ることで、食卓に上がった野菜を見ると大事に頂こうという気持ちになる。
生産者もまた、都心の家庭で自分が作った野菜を喜んで料理して食べている人たちの姿を目にすることで、やりがいや生きがいにつながり、もっと良い物を作ろうという威力がわいてくる。
そんなやり取りが広がれば、「地方はいらない」という発想は生まれてこないんじゃないか?人の心情とは、地方に台風が直撃したと聞けば自然と「あの人大丈夫かな?」と繋がりのある人に思いを馳せる。
19歳以下の自殺者数が年々増加している日本。
これだけモノがあふれる日本の中で生きる子供たちの多くが未来に希望が持てない。
人生100年時代と言われてるが、長く生きることよりもどう生きるかのほうが問われる。
大切なもは何なのか?幸福とは何か?
本当に心に深く刺さる高橋さんの情熱的なお話に胸が熱くなりました。
そして考えさせられます。
自分はどう生きるのか?
子供たちに大人がどんな姿を見せれるのか?何を残せるのか?
それぞれお二人の話の後に、会場の参加者からの質問を交えたトークセッションが行われ、その話の中に答えはこれだなと思えるキーワードがいくつかありました。
現在研修中の新規就農希望の若者から
「お二人のお話は常識を変えるような内容でしたが、常識を打ち破るときに重要なこと、大事にいしていることは何ですか?」という質問があり、西辻さんは
「今も自分が何か成し遂げたと思っていない。常に挑戦し続けている。挑戦しては失敗し、失敗することでどうすればいいのか?問題点が見え、また一歩前に進み、トライ&エラーを繰り返している。挑戦して、大いに失敗すればいい」と。
高橋さんは「社会を変えるには、それを批判したり攻撃するのではなく、これまでこの社会を築いてこられた方にまず感謝をし敬意を込めて話し合い、一緒に考えていくことが大切だと気が付いた」
そして
「何を言うかではなく、誰が言うかが重要だと」
この人が言うなら聞いてみようかな?という人間にならなければ誰も耳を傾けない。
本当にそうだな〜と納得。
AIが人に代わり作業をこなすような経済性だけを追い求める社会にヒトの幸福があるのか?
幸福とは何か?
それはやっぱり人と人との繋がりであり、個性や多様性を認め合う社会だと思います。
そして、これまでの常識では測れない、観測史上初が年々更新される異常な気候の中、これまでのように経済効率を優先したモノ作りで、世界人口100億人の胃袋を満たす食べ物が、AIや技術の普及で作られるようになるとは到底思えません。
エネルギーも食料も自給していく時代はすぐそこに来ているのではないかと思います。
そんな近い未来を見据えて、自分にできることを取り組んでいこうと改めて考えさせられた講演でした!
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照りつける日差しはまだまだ厳しいですが、秋めいた空気と風が気持ちの良い季節になって来ました。
今シーズンのとみつ金時の収穫も順調な滑り出しで進んでいます。
今年は台風が例年とは異なる動きで進み、千葉県や関東地方に多大な被害をもたらしました。
今直停電が続く地域もあるということで、被害に遭われた方々や先行きの見えない不便で不安な暮らしをされている方々に心よりお見舞いを申し上げます。
食べ物やエネルギーが当たり前にある暮らしのありがたさを痛感する日々ですね。
そんな当たり前の日常に感謝を込めて、今年も年に一度の収穫祭、自社農場を開放して
OPEN FARM DAY「空と大地のピクニック」を開催いたします。
今年のテーマは「Schweizer Tisch(スイスの食卓)」
私事ではありますが、独身時代、スイスの農家で一年間の農業研修をし、帰国してちょうど20年になります。
スイスでの生活で実感した、スローであるがままの暮らしが今の生き方の原点になっています。
そんなスイスでの体験談なども交えながら、スイスの食卓をフィールドワークス流にアレンジして御提供できればと思っています!
申し込み開始:9月22日 10:00amより
日時:10月20日(日)11:00〜14:00
会場:?フィールドワークス(あわら市北潟270−60−1)
定員:先着30名
参加費:芋掘り 一組1500円(とみつ金時3株分お持ち帰り付き)
ランチ 大人2000円 子ども1000円(3歳以上)
持ち物:軍手、長靴など汚れても良い服装 飲み物 レジャーシートなど
☆スケジュール☆
11:00 集合(キュアリング倉庫横の自宅前)
11:15 芋掘り体験
12:00 ピクニックランチ
14:00 解散
お問い合わせ・申し込み:?フィールドワークス
「空と大地」吉村みゆき
メール fieldworks.yoshimura@icloud.com
]]>4月の後半から始まった今シーズンのとみつ金時の植え付け作業、予定通り2ヵ月間かけて先週末、無事に終えることができました。
最後の1枚の畑はスタッフ総出で、機械5台と手植えで定植し、今シーズンも無事に進められたことをみんなで祝してバンザイ!
とみつ金時の収穫までの一大大仕事が一段落しましたが、これから収穫までの2ヶ月間、草取りや水の管理と言った作業も大切な仕事になってきます。
これまで草刈機で刈っていた土手の草刈も今シーズンから、トラクターの後ろに装着できる大型の草刈機を導入しました。
斜面での草刈作業は重労働な上に危険も伴い、蜂にさされたりこれまでスタッフも暑い中大変な思いをして行ってきましたが、およそ15haある圃場全てのあぜや農道の管理は並大抵の物ではありません。
年々耕作面積が増え、管理していく土地が増えてきたので、思い切って導入しましたがこれはまさに100人力!
機械操作のテクニックは要りますが、重労働の体への負担をこうやって少しづつ軽減していければなと思います。
]]>
4月下旬から2カ月間にわたり行ってきた「とみつ金時」の植え付け作業、目標だった折り返しも計画より畑1枚早く進み、残す所あと1/3ほどになりました。
新人スタッフも植え付け作業にも慣れて、順調に植え付けが進むようになり、5人で1日1ha植え終わります。
芋苗もこれまで天気が順調だった事もありどんどん伸び、バツバツ切って100コンテナほど貯まると一気に植えます!
11ha、350,000本分の苗を切るのに、25メー
11棟のハウスの苗切りを一回りするのに大体2〜3週間
その間にバッツリと切った苗がまた順調に伸びるか、ドキ
切るときに残す芽数によって伸び方が変わるので、これま
サツマイモに続き「とみつかぼちゃ」の種まきをしたのは3月中旬。
数日後には一斉に芽を出しすくすくと育ち
種まきからおよそ1ヵ月後、いよいよ畑に植付けをしました。
露地の畑はまだまだ風も冷たく、朝晩の冷え込みもあるので、植えたそばからビニールでトンネルをして
保温していきます。
この辺りは海沿いの丘陵地なので、風が強く、ビニールのトンネルが風で飛ばされてしまう事もしばしば。
トラクターのロータリーの羽をうまく利用してビニールに風抑えの土をかけて行きます。
かぼちゃの植え付けは時間との勝負。
苗が乾いてしまわないよう、手際よく進めていきます。
今年の天気はどうなる事やら。
無事に収穫できるまで、しっかり見守っていきたいと思います!
]]>
2月15日に移植したとみつ金時の苗
昨年の大雪とは打って変って春めいた気候に助けられ、元気に育ってきています。
今のところ順調な滑り出しです。
さつま芋は伸びた苗を切って挿し芽をするだけでどんどん増えます。
ただこの時期はまだまだ霜が降りる朝もあったり、
はたまた日中は春の日差しがハウス内の温度を一気に上げていくので
ストーブを焚いて温めたり、ブルーシートをかけて保温したり、ハウスを開けて
熱を逃がしたり、一日に何度もハウスを覗いては開けたり閉めたりとさつま芋の苗にとって
ちょうど良い温度と湿度管理を徹底します。
北陸のこの時期の天候は気まぐれなので、
育苗期間中は気が抜けません。
スタッフみんなで気をつけながら管理していきます。
今シーズンは入社一年目の新人スタッフも
管理作業に入り勉強中!
世界20ヶ国で発行されているフランスの歴史ある美食ガイドで「テロワール賞」をいただきました。
テロワールとは
「その土地の風土や食材、育まれた文化に敬意をもち、料理または食材を通じてその土地の文化や作り手の思いを伝える事、信念をもって志す生産者」との事。
今回の受賞は「とみつ金時」の食材としての評価はさることながら、農業を通して取り組んできた地域づくりなどが評価された事が何より励みになりました。
この素晴らしい賞に恥じぬよう、農業、農村の可能性をこれからも開拓し発信していきたいです。
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あっという間に2月に入りました。
昨年の大雪がうそのような暖かい晴れ間の多い北陸、福井県です。
この時期はさつま芋の出荷がメインの作業。
そしてキュアリング処理され、熟成期間をおいて甘みがぐっと増したとみつ金時は
これからが一番おいしい季節!
そんなおいしさの増したとみつ金時で作る、当社の加工品
「しっとりうらごしさつまいも」
も、加工作業が年明けから始まりました。
遠赤外線のオーブンで、じっくり低温で焼き上げたとみつ金時を、一本ずつ丁寧に手で皮を剥いていきます。
皮やひげ根などを丁寧に取り除いた焼き芋を裏漉し、砂糖や保存料などの添加物は一切入れず、
焼き芋そのものの味で勝負!
農家のお勧めする「さつま芋の一番おいしい食べ方」をそのまま加工品にしました!
とみつ金時の「うらごしさつまいも」は県内外のレストランやお菓子屋さんに御愛好いただいています。
また家庭用サイズ(250g入り)は県民生協の宅配や、製菓材料を扱う「カリョー」さんにも置いてありますので、
ぜひ一度お試しください。
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おかげで2ヵ月半に及んだ長丁場の「とみつ金時」の芋掘りも、11月2週目で何とか終わり、霜が降りる前に無事にすべて掘り終える事ができました!
そして芋掘りが長引いてしまった為、今年は芋掘りが終わったらすぐに干し大根の作業が始まりました。
一般的な大根(青首大根)よりも一回り細い、沢庵用の干し大根は「宮重大根」と言う品種で、軽いので扱いやすいです。
今年は砂地の畑に種を撒いたので、お天気の中スポスポ抜けて作業もはかどっています!
こんな気持ちのいいお天気はこの季節の北陸地方では珍しく、例年は雨や霙に打たれながらの作業が多いですが、こんなお天気だと本当に気持ちがいい!
スタッフ総出であっという間に軽トラ4台分ほど抜き、作業場へと運びます。
収穫した大根は大根洗浄機と言う機械に通して余洗いした後、一本一本手洗いで丁寧に洗っていきます。
洗った大根を同じ大きさに仕分けて4本ずつ一括りにして藁で葉を縛っていきます。
そして屋根だけビニールを張った風通しの良いハウスに竹ではさ場を作り、竹のはさにかけて1週間から10日ほど干していきます。
65mハウスにずらりと並ぶ干し大根。ずらりと並ぶとなかなかの圧巻!この地域の風物詩ですが、年々干し大根の生産農家は減り、
数十軒あった農家も今や数軒となってしまいました。
沢庵を家庭で漬けて食べる習慣の減少と共に、生産農家も減少の一途。
干し大根は日保ちがしない為、ほとんどの産地でも一般流通で出回るのは県内や近隣県のみとなっており、一つの産地がつぶれてしまうと、その地域の沢庵漬けが無くなってしまいます。
近年発酵食品の価値が高まってきていますが、沢庵も日本人が大昔から食してきた貴重な保存食。
なんとかその食文化がなくなってしまわないようにと願い、今年も干し大根じゃんじゃん干していきますよ〜〜!
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週末、東京へ行ってきました。
今回は4年前から理事を務めている「NPO法人田舎のヒロインズ」の総会や理事会、歴代理事長の鼎談会に、書籍発刊に向けての編集会議と盛りだくさんの内容でした。
1994年、今から24年前に発足した全国の農家女性が繋がった「田舎のヒロインわくわくネットワーク」
実家の原木しいたけの専業農家だった母も、この会の会員だったことから、発足者である福井県三国町の「おけら牧場」の山崎洋子さんには、結婚当初から公私ともにお世話になり、理事メンバーが4年前に世代交代をした際に、私も理事としてこの会に参加させていただいて来ました。
24年前と言うと私の母は40代後半。子供たちが中高大学生になり、それまで右も左もわからない農村で家事や育児、農作業と目まぐるしい日々を送る中で、社会情勢もどんどん変化していき、「食べ物」を生産する「農」の現場で何かおかしい、これでいいのだろうか?と言う疑問がだんだん確信に変わっていき、それをきちんと話し合える仲間が、閉鎖的だった農村から全国へと一気に世界が広がっていったんだと思います。
そして世代を超えて今、30代40代が中心となって活動しているこの団体。世代交代をした理事や事務局は次から次へと、農家に嫁ぎ、子供を産み、4年間で、第三子、第4子の出産も相次ぎ、全国から集まる時はいつも乳飲み子を抱えて参加してくる、たくましい女性達です。理事や事務局メンバー10人の子供達はなんと総勢29人
そんな農村で生きる女性からのメッセージとして、20年前にこの会で発刊された冊子「田舎のヒロイン」をもう一度私たちの手で世の中に発信していこうと言う思いから、書籍作りに取り組んでいます。
20年前に発刊された冊子「田舎のヒロイン」には
農村に生きる女性一人一人が地に足をつけ自立して、農の
食の安全や生活環境、そして相次ぐ災害や世界情勢から「20年後この子達の未来がどんな社会になっているのか?」我が子を抱きながら、漠然とした不安を常に抱えている母親たちに、農村から、大地に根を張り生きる女性農家達の思いを綴り、共に生きる力になればと思っています。
今年も年に一度のオープンファーム
「空と大地のピクニック」を開催しました!
今年で6回目となるこのイベント。
農場を開放し、さつまいも掘り体験や、施設の見学、そして自家製野菜や、県内外の農家仲間から食材を集めて、農家ならではの特性ランチを食べていただいています。
「とみつかぼちゃ」をたっぷり練りこんだニョッキや
ここ富津で「とみつ金時」をたっぷり食べてのびのびと育った放牧豚「とみ金豚」のスモークハム
そしてメインディッシュには「とみ金豚」のローストポーク
副菜には地元の野菜をたくさん使ったサラダ
今年は冬の豪雪に始まり、7月の豪雨、台風、地震と全国で自然災害が次から次へと起こり、日常生活への不安はもちろんですが、自然と向き合う農業の現場でも、各地で大きな被害がでました。
そこで今年は災害を受けた地域を中心に食材を集め、農の現場をお伝えするという事をテーマに開催させていただきました。
きっかけは熊本県水俣市で無農薬の紅茶「天の紅茶」を栽培している天野さんが、
北海道の震災支援のために始めた小さなチャリティー
〜「小さなチカラ」でもできること〜
という一人ひとりの暮らしを見つめつなげていく取り組みで、自家製の手積み紅茶の販売代金を被災された方に送るという試み。
その「天の紅茶」を今回のイベントで、食後のドリンクに出そうと思い立ったのをきっかけに、岡山県や広島県で7月の豪雨で被害を受けた農家の方に声をかけて、少しでも被害の現状を伝えられたらとの思いで開催しました。
私たちの暮らしを取り巻く食と自然環境。
そしてたくさんの人たちが関わる様々な仕事がつながり、日々の生活を営んでいることを、災害が起きたときに身に染みて感じます。
災害を未然に防ぐことはなかなか難しいですが、こう言った環境の中知恵を絞り、人と繋がり生きる事の意味を改めて考えた一年です。
先週始めに西日本を中心に大きな被害をもたらした台風や、一週間前には北海道でも大地震により、大きな被害を受けれらた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
自然の厳しさを前にに、私たち「人」が築いてきた経済がいかに無力かと思い知らされる日々ですが、そんな自然と向き合い暮らす農村での一コマを、皆様と共有できればと思い今年も年に一度のオープンファーム「空と大地のピクニック」を開催いたします。
今年は昨年から始めた「とみつ放牧豚プロジェクト」による広大な富津の畑で「とみつ金時」をたっぷりと食べて育った「のびのび放牧豚〜とみ金豚〜」もメニューに加わります!
毎年多数のお客様よりお申し込み頂き大変ありがたく受け止めさせていただいております。
今回より、申し込み開始日程を設定させていただきます。
申し込み開始:9月23日 10:00amより
日時:10月8日(月)11:00〜14:00
会場:?フィールドワークス(あわら市北潟270−60−1)
定員:先着30名
参加費:芋掘り 一組1500円(とみつ金時3株分お持ち帰り付き)
ランチ 大人2000円 子ども1000円(3歳以上)
持ち物:軍手、長靴など汚れても良い服装 飲み物 レジャーシートなど
☆スケジュール☆
11:00 集合(キュアリング倉庫横の自宅前)
11:15 芋掘り体験
12:00 ピクニックランチ
14:00 解散
お問い合わせ・申し込み:?フィールドワークス
「空と大地」吉村みゆき
メール fieldworks.yoshimura@icloud.com
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台風もそれて雨は降らず・・・
雨待ちの福井県ですが、ここ坂井北部丘陵地の圃場は九頭竜川からのパイプラインが行き渡り
どの畑も蛇口をひねれば農業用水が出るという、とても恵まれた地域です。
とみつ金時の植え付けが一段落し、草取りや潅水作業の合間に、「とみつかぼちゃ」の収穫、出荷作業に追われています。
とみつ金時同様、山砂を含む赤土の富津地区の土壌は水はけがよく、程よく保水する土質でさつまいもはもちろん
ジャガイモやかぼちゃの栽培にも適しています。
7月中旬に始まったかぼちゃの収穫、かぼちゃの蔓をかき分けての収穫は、運ぶより投げる!方が早いので
8人ほどでかぼちゃをバケツリレーのようにパスしてコンテナに積み込んでいきます。
その様子はまるで学生時代の部活のようで、お互いに「は〜い!」と掛け声を掛け合い、バスケ部出身の私たち夫婦は
懐かしい記憶がよみがえる楽しい作業♪炎天下の中テンションも上がっていきます(笑)
収穫したかぼちゃは1週間ほど置いて追熟し、箱詰め作業をして出荷します。
ずらりと並んだとみつかぼちゃ。
県内では生協の宅配や、ハーツの産直コーナー、県外には主に関西へと出荷されていきます。
この暑さの中での作業ですが、スタッフの力に支えられ今シーズンも無事に出荷が進んでいます。
7月上旬の記録的豪雨のときは、ここ富津の畑でも低い土地に雨水がたまり、一部が潅水するなどの
被害が出ましたが、これまでにない自然の驚異に四苦八苦しながらも、何とかできる限りの対策をして
収穫までを見守っていきたいと思います。
そんな中、子ども達は夏休みに入り、今年は6年生になった長男のカヌースプリントの大会出場で
初めて山梨県の富士五湖の一つ、「精進湖」へ行ってきました。
3年生の次男も「僕も出る!」と兄弟で初出場!
そして8月1日からは1泊2日で家族で地元白山登山へ。
友人家族と農場スタッフも参加し、みんなでわいわい楽しく登ってこれました。
最年少6歳の末娘も山頂まで上り、逞しくなりました!
本当に暑い夏ですが、暑さに負けず乗り切りたいと思います!
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4月24日から始まった今シーズンの定植作業。福井県のこの辺りではさつまいもの露地栽培の
定植の適期は4月下旬から6月下旬とされていますが、今シーズンは若手スタッフも増え、
過去最短で目標だった20日より前に終える事ができました!
思い返せば、あの大雪から始まった今シーズンの作付け。
1月の大雪で育苗ハウスを潰してしまい、慌てて立て直した直後に2月の大雪。
もう潰すわけには行かないと必死で雪かきをした日々がはるか遠い昔のようです。
今にも潰れそうなハウスを子ども達の力も借りて何とか守りぬき、雪の中
育苗をスタートさせたのが2月中旬。
雪が解けて春がやってきてからは、徹底した温度と湿度の管理、水遣りをしながら
苗の生長を見守ります。
同時に畑では肥料を入れて畑を起こし、マルチをかけて畝たてをする作業を進めます。
今シーズンの作付けは面積で言うと11ha。
一列100mの畝、約1200列ほど。
一列約260本ほど苗を植えるので、11haで3万1千本ほどの苗をひたすら切っては植えていきます。
この果てしなく感じる手作業。機械化はお米や大豆などの主要作物ほど進んでおらずで
規模の小さいこの産地ではマンパワーあってこその仕事です。
時には我が家の子どもたちも戦力に!
さつまいもを植えた後はスプリンクラーを設置して散水管理。
そし今シーズンはそれに付け加えイノシシの被害を抑える為に各畑ごと電柵で囲むという作業が付け加わりました。
こうして大雪に始まり、鳥獣害被害対策など自然の猛威に脅かされながらではありますが、
今シーズンも無事に植え付け作業が終わり一安心です。
後はイノシシとの知恵比べ・・・
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どうやら梅雨入りした様子の空模様のこちら福井県あわら市。
6月も1/3が終わり、今シーズンのとみつ金時の植え付け作業もいよいよ終盤に差し掛かってきました。
農場には一年を通して様々な人が訪れますが、さつまいもの定植真っ只中のこの時期、さつまいもの植え付け体験に今シーズンは
県内の農林高校、地元中学校、地元小学校と各世代がやってきました。
我が家の子ども達が通う小学校からは歩いて一番近い畑に、植え付けから収穫まで行う畑を貸し出して植え付け指導を。
全校生徒70人ほどの小さな小学校の全校児童で、今年は高学年にはトラクターでの畝たて作業も自分たちで
やってもらう事に。
初めて自分で機械を操作する子ども達、男の子はもちろん、女の子も大喜びでした!
こちらの畑は植えつけた後のさつまいもの管理も含め、収穫まで子ども達が行う予定です。
そして今年初めて受け入れたのが長女の通う地元中学校の三日間の職業体験。
中学2年生の子ども達に、1日何時間も、しかも3日間、体力的にもきつ目の農作業をどの程度やってもらえばいいのか?
そもそも「仕事」ではなく「体験」なのだから、楽しめる要素も必要か?などなど疑問もありましたが、何せさつまいもの植付期真っ只中でこちらも充分に構う時間も無く、結局結構ハードな「仕事」を「体験」してもらう事に。
それでも同じ作業を何時間も続けたり、炎天下の中での体力仕事も、慣れない手つきでも丁寧に一生懸命、慣れてくると少しでも早くできる様に工夫したりと向上心をもって取り組んでくれる姿に、中学生!やれば出来るじゃん!と感心させられました。
そして最後に農林高校の高校生。
彼等も毎年植付けと収穫の時期に体験にやってきますが、高校生にもなると、そして農林高校と言う事で
授業でも少しは実習をしているであろうと言う事で、ある程度は本人たちに任せて作業してもらいます。
今年入社した新入社員の中に、当社が受け入れている高校ではないのですが、農林高校出身で、高校時代の実習で農作業の楽しさを知り、農業大学校へ進学し、当社に就職してくれた子が居ます。
そんな子どもが受け入れた中に毎年一人でも育ってくれたら・・・と言う思いで忙しい時期ではありますが受け入れをしていく中で、子ども達の様子を観察しているとこちらも勉強になることがたくさんあります。
子ども達一人ひとりそれぞれ個性があって、考える力もある。それを引き出していける環境を創るのが大人の役割なんだと思いました。
そして人の生命維持において、毎日3食欠かす事の出来ないものが「食」であるにも拘らず、その生産の現場は食卓からどんどんかけ離れてきている中、食物が作られる現場で少しでもその成り立ちに思いが馳せられる子どもが増えてくれたらいいな〜と思います。
〜おまけ〜
我が家の子ども達ももちろん、時間のあるときは農作業に精を出しております。
今年は1年生になった末娘が想像以上の気力と体力で参戦!
今後が楽しみです♪
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冬の間、休んでいた何も無い畑を起こし、肥料を撒いて整地し、畝を立てマルチを張っていきます。
マルチに穴を開けて苗を植え・・・
植えたそばから保温、風避けのトンネルを掛けてトラクターで土寄せしていきます。
こうして何も無かった一面茶色い畑にトンネルが並び、苗がどんどん伸びてあっという間に一面のかぼちゃ畑に
なっていく様子が好きです。
7月上旬から収穫が始まり、2週間ほどじっくり追熟(収穫後の熟成期間)させてから出荷が
始まります!
畑の脇の風車ではこの日もメンテナンスで人がぶら下がっていました。
そしてとみつ金時の定植もいよいよ始まりました。
今年の春は気温が上がったり下がったりを繰り返し、苗の生育が少し遅れ気味ですが、今から2ヶ月間
ひたすら続く植え付け作業が始まりました。
今年の春に入社した新人スタッフ君たちに植え方をレクチャー。
よ〜いドン!で機械に乗って始めます。
さすが若い。飲み込みが早い!
こんな感じでスタートを切った今シーズンの「とみつ金時」と「とみつかぼちゃ」の出来がどうなるか、
今年も楽しみにお待ちください。
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腰まで積もった雪もすっかり溶け切って、あの大雪がうそのような暖かい日が続いた先週。
大雪のときに応急処置でビニールを切って雪を落としたハウスにもビニールを張りなおす作業が進んでいます。
50mのこのハウスでも気温が上がってきたので、種芋を植えさつまいもの苗作りが始まります。
ハウスにビニールを張る作業は、風のない天気のいい日にスタッフ総出で行います。
ハウスの骨組みに登り、ビニールを担いでてっぺんを引っ張って歩くのですが、これには長年の感覚や慣れが必要な作業で
誰でも登れるというわけではありません。
大人たちが作業する横で子ども達もてっぺん歩きの練習をしています。
上から観ると結構な高さで大人でも足がすくみますが、こうやって小さいころから遊びの延長で慣れていくと
出来るようになるんだろうな〜と、義父、夫、子ども達を見ていて実感します。
雪の中始まったさつまいも苗の育苗も、順調に進んでいます。
この時期の苗の管理はお天気とにらめっこ。
先週のように20度近く気温が上がる晴天の日は、ハウスの横のビニールをまくったり、ハウス内のトンネルをあけて水遣りをしたりと、やっと根付いて伸び始めた苗が快適に効率よく成長できるよう、温度と湿度の管理を徹底します。
さつまいもの苗は他の野菜の苗に比べてとっても強いので、伸びてきた苗を切っては植え、切っては植えてどんどん増やしていきます。
植えるといってもただ切った苗を土に穴を開けて挿していくだけ。
これで根が付いてどんどん増えていくのですごい生命力だな〜と。
そしてこれまでの歴史で飢餓を救ってきたというのも納得。
植えて数日間はしな〜っとしていますが適度な水分と温度があればどんどん伸びていきます。
4月下旬の植付け開始まで、気の抜けない毎日です!
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昭和56年の「56豪雪」と呼ばれる大雪から36年ぶり、さらに56豪雪を越したとも言われる1週間近く降り続いた大雪の記録です。
2月4日、5日は末娘の通う保育園のスキー合宿で、お隣石川県の一里の温泉スキー場へ夫婦でスキーの引率に行っていました。
今まで何度も訪れているスキー場ですが、今までに見たことのないほどの高さまで積み上げられた除雪の山や、屋根雪の多さに、今シーズンの積雪が例年とは比べ物にならない多さだと感じながら、スキーの引率の間もずっと降り続く雪に、1月の大雪で潰してしまい建て直したばかりの自宅のビニールハウスが気になりながら5日の夜帰宅。
幸い5日の夜の時点で、海沿いの我が家周辺では15cmほどの積雪量で、雪の重みに耐えるための支柱代わりに、ハウスの中にコンテナを積み上げる応急処置をすでに両親やスタッフでしてくれていた事を確認し、その日は休みました。
2月6日早朝、夫は市場に出荷予定でしたが、ひざの高さを超える積雪量にこれは無理だと判断し、すぐに地域内の道路や、ビニールハウスまでの農道をホイルローダーで除雪をスタートしました。
この時の判断がその後の除雪作業をスムーズに進める鍵になったと思います。
小中学校、保育園からも臨時休校の連絡が入り、隣の坂井市内から通勤してくるスタッフも家から車が出せない状況だという事で、全員休んでもらう事にし、今回の雪がただ事ではない量だと言う事を感じました。
1月の大雪のときは市場までは何とか行けたものの、荷物を降ろして軽くなった2tトラックの帰り道、坂道の多い丘陵地の我が家までたどり着くのに何度もスタックし、なかなか帰ってこれず、その間にもどんどん雪が降り積もりハウスの除雪作業が遅れ、育苗ハウス7棟も潰してしまっていました。
今回は2月10日からスタートする育苗に向けて大急ぎで再建したばかりの育苗ハウス5棟、こればかりは何が何でも守りきらねば!と、休校になった子ども達とインドネシアからの実習生三人、義父や同じ集落から手伝いに来てくれているおじさん等、歩いて来れるスタッフでハウスの雪かきを始めました。
6日の午後には積雪が多い所では1mを越え、1月の積雪量を上回る雪に。
ハウスに積った雪を落としてもまた数時間後にはさらに降り積もり、ハウスとハウスの間にも雪を落とす場所が無くなります。
こうなるともうハウスの間の雪もどかしていかなければ潰れてしまいます。
一晩で1m50cmを越えるかまくらのようにすっぽりと雪に埋もれたハウスを前に、何処から手を付けていいのやら途方にくれながらも、今回が豪雪経験3度目の義父の指導の下、腰まで埋もれる雪の中を這いつくばって進み、まずは避けた雪を捨てる場所を作り、ひたすらママさんダンプで、ハウスの間に積った雪を土手に落としていきました。
とにかくハウスの間の雪をママさんダンプですくっては避け、すくっては避け、地面との間に隙間が開くとハウスの屋根に積もった雪が一気に落ちてきてまた雪の山になり、それもまたひたすら避けていく。
気の遠くなるような作業ですが、とにかくやらない事にはハウスが潰れてしまう。
コンテナを積み上げ支柱代わりにしたハウスの骨組みがゆがみ始め時間との勝負です。
幅2mほどのハウスの間に駄目もとでホイルローダーでの除雪も開始。
ハウスとの隙間はわずか10cm前後で、少しでも操作を誤れば重機でハウスを傷つけてしまうので慎重に進める夫。
それでも余りの雪の量に、ホイルローダーもスタックし、スタックしたホイルローダーを引っ張るトラクターもスリップ。
それでも作業を止めるわけにはいかない鬼気迫る状況の中、重機と人力、子ども達も協力して何とか育苗ハウスを守り抜きました。
両親の家の敷地内にある育苗ハウスはこうして何とか守れましたが、自宅から離れた畑にある50mハウス4棟はこの調子では間に合わないと判断し、ビニールを切って雪を落とす応急処置。
それでも切ったビニールから落ちる以上の勢いで雪が降ったのか、翌日様子を見に行くと切ったはずのビニールの上にも雪が積もっていました。
25mハウスに比べると50mはさすがに長い。
ハウスの中にはまだ出荷途中の大根も植わっていましたが構っている間もなく、とにかくハウスに積った雪をハウスの中に落とし、これ以上雪が積もっても大丈夫なようにビニールを腰の部分まで引っ張り下ろしました。
こうして何とかビニールを張ったばかりの25mの育苗ハウス5棟と50mのハウス4棟は守りましたが家の敷地から一番遠くに在る藁を入れておく古いハウス1棟は優先順位から外れ潰れてしまいました。
今回の大雪で、自然の驚異の前に人はできる限りの事で対処してもやはり諦めなくてはいけない所もあって、その判断を瞬時にする事や、その時の判断で結果に大きな差が出てくることを経験させてもらいました。
そして、幸い我が家は除雪できる重機があり、ハウスまでの道を作ったり、避けた雪を重機で運んで最小限の労力で雪かきが出来るように対処できた事や、除雪する人手が子どもを含め何人かいた事が、ハウスを潰さずに済んだ大きな要因だったと思います。
県内各地、今回の大雪で潰れてしまったハウスの被害は相当な物だと思います。ここあわら市の沿岸部は県内の中でもまだ積雪が少なく、130cmを越えた坂井市や福井市、交通が麻痺しハウスまでたどり着く事が難しい場所もたくさんあったと思います。
必死で除雪しても追いつかず潰してしまった同業者の方々の心中を思うと、とても他人事とは思えず悔しさと無念の辛さが込み上げてきます。
今回の大雪で、こういった災害レベルの自然の力がのしかかってきた時に、国の言う農業の「合理的で効率の良い大規模化経営」と言うのがどれだけリスクが大きい事かも実感しました。
それでもこの経験を糧に、いざと言うときに対処のできる体制を想定し、「効率的生産」だけではない視点で備えていかなければならないと学びました。
そして毎日必死でこんなに雪に埋もれる経験は初めてで、ハウスを潰したくない!と言う思いで無我夢中でしたが、今回は子ども達が居てくれたおかげでそんな毎日の中でも笑いがあり、また子供たちも「自分もできる事を手伝おう」と一生懸命一緒になって雪かきをしてくれる姿に、子ども達の成長も感じられ嬉しかったです。
5年生の長男は一人前の仕事ぶりで毎日7時間、ママさんダンプで雪を避け、まだ力のない6歳や7歳の下の子たちも、スコップで雪を落としたりと、朝から日がくれるまで一緒に頑張りました。
一緒に働き一緒に家に帰る道中は、そりで引っ張り合いっこをしたり、こんな姿に緊迫した状況の中でもホッと心が緩んだり
途方の暮れるような雪の多さにもめげることなく、最後までやり続ければ必ずゴールがあることも子供たちは身をもって感じてくれたのではないかと思います。
何より、今回記録的な豪雪といわれるこの経験を、ただ見ているだけでなく、体で体験し、家族で一緒に乗り切った記憶が子供達と共有できる事が嬉しく思います。
ハウスの救出に目処が付いてから、やっと子供達と雪遊び。
前回の大雪で、かまくらや雪だるま、雪のトンネルと一通りの雪遊びを満喫し、今回は今までやった事のない事をやってみよう!と、有り余るほどの雪でブロックを作りドーム型の基地を作りました。
雪かきでひたすら雪を運ぶ力をつけた子ども達は、遊びでもその力を発揮!
こつこつと大変な作業でもみんなで力を合わせてやり続ければ大きな力になる事を実感。
一通りの除雪の目処がつき、大雪から守った育苗ハウスでは予定より数日遅れましたが、育苗の準備が始まりました。
1月に潰れ、慌てて建て直し、大雪から守ったハウス。
もし1月の大雪のときに潰れていなかったら、今回も「これくらいなら大丈夫だろう」と判断が送れ潰してしまっていたかもしれないと思いました。
本当にドタバタのスタートでしたが、今シーズンもこうして無事に「とみつ金時」の生産が始まりました。
今回の大雪で、改めて農業は自然と向き合い、自然の驚異も恩恵も受けて成り立つ仕事だという事を実感し、そんな自然の前に人は力を合わせ、また自立して向き合っていく大切さも学ぶ事ができたと思います。
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全国的に寒さと例年にない大雪がここあわら市でも続いています。
北陸地方の中でも海沿いの我が家は、雪が振ってもあまる積る事はありませんでしたが、1月2週目に振った大雪はなんと一日で70〜80cmも積りました!いわゆる里雪という物らしいのですが、海沿いで振った時は山沿いは余り積らなかったようです。
犬小屋もこの通り!半分以上雪に埋もれ雪国原産の我が家の愛犬はと言うと・・・
「寒いから家に入れて」と窓の外からじっと中を見つめ、根負けして入れてあげると薪ストーブの前で御満悦のこの表情。
「犬は喜び庭駆け回る♪」じゃないの?!
この大雪で大喜びしたのはもちろん子ども達♪
雪だるまやかまくら作り、雪原ウォーク、雪のトンネル作りと有り余る雪で思う存分雪遊びを満喫しました。
ただこの大雪、子どもにとっては楽しみでも大人にとっては雪かきと言う大変な仕事が待っています。
主要道路から外れた集落の道路の除雪や、お年寄りの一人住まいのお宅など、雪が積もると重機を持っている農家の仕事は
地域にとっても大切な仕事。
ビニールハウスの雪かきは時間との勝負です。
今回の大雪では除雪が間に合わず、準備不足もあり育苗ハウスを潰してしまいました。
予想を超えた積雪ではあったものの、日ごろからの備えの大切さを実感しました。
まだまだ消えない雪マーク。
今年はいったいどれだけ振るのやら。
雪道の登下校もすっかりお馴染みになってきた子ども達(例年はめったにない事)
もう雪はいいよーーと思いながらもこんなきれいな雪景色を見るとやっぱり少し心が洗われますね。
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地域の仲間と始めた「とみつ放牧豚プロジェクト」
先月末から12月前半ににかけて、5ヶ月間富津の広大な畑で飼育した豚の出荷をしました。
とみつ金時を食べて育った「とみ金豚」!
今回は農家とは言え畜産ははじめての試みと言う事で、県の畜産試験場のサポートを受けながら、富津のサツマイモ生産農家5軒で始めました。
生後4ヶ月の豚を県内の養豚家さんから買って、電柵をした畑に放牧したのは本職であるサツマイモの苗の植え付けが終わった6月の下旬。
きっかけは昨年から出はじめたイノシシの被害がここ富津地区でも、今年に入りついに深刻化してきたことでした。
耕作放棄地の拡大や土手に捨てる出荷できないサツマイモなどが、イノシシたちの餌や隠れ場所になってしまう事から、
野生動物と人との生活区域の境界線をはっきりさせる為の試みとして、イノシシたちが出没する森との境目にある畑二箇所に
今回は5頭ずつ豚を放牧しました。
せっかく富津で飼うのだから、餌の半分はとみつ金時。
それ以外の餌も非遺伝子組み換えにこだわり、健康で安全な豚を育て、廃棄するサツマイモを少しでも減らして行こうと言う試みです。
一日二回、餌やりと電柵などの見回りに行く事で、人の気配を感じさせ、イノシシに警戒心を与え、同種ではあるけれど他の生き物の気配を感じさせる事も目的でした。
幸い今回はじめての試みでしたが、それまで出没していたイノシシは、放牧地を避けるようになり一定の成果が見られました。
ただあくまでも同種、豚が発情期を迎えると逆にメス豚はオスイノシシを引き寄せてしまうそうです。
発情期に入る前に出荷をする事が目標ですが、お肉として出荷するには体重が最低でも100キロを超えなければ採算が合いません。
一般的に放牧豚は豚舎で飼われている豚より運動量が多いので、体重が増えにくいと言われています。
さらに私達の取り組みでは早く体重を増やす餌ではなくサツマイモを多く取り入れているので、豚の体重が順調に増えるか心配していましたが、予想に反してとみ金豚!生後8ヶ月で160キロを超える立派な成長を遂げました。
放牧地からの出荷は素人の私たちには大仕事でしたが、なんとか無事に出荷できて一安心でした。
お肉になって戻ってきた豚肉は、今回は県内外の飲食店さんに配り意見を聞いてみました。
今回初めての試みでしたが、肉質としても多くの飲食店さんや畜産試験場さんからも高評価をいただけました!
一般消費者の方からも意見をもらおうと言う事で、あわら市のソースカツ丼の名店「なんなん亭」さんでも1日限定の
「とみ金豚」フェアを開催していただきました。
お肉としてはあまり人気のないもも肉や腕肉は、岐阜の恵那市にある「山のハム工房GOBAR」さんに加工を試作してもらいながら、工房見学にも行ってきました。
GOBARさんの加工するハムやソーセージは添加物を一切使用せず、豚肉を切り分けてくる際に出てくるお肉以外の組織も利用して、昔ながらのお肉そのものの味が味わえるハムやソーセージで、一度食べたら忘れられない味です。
ハムやソーセージをスモークする微妙な温度調節も人の手で見極め、じっくり時間をかけて作っていました。
とみ金豚は放牧豚なので、他のお肉に比べさしの脂身が少なめだと言われましたが、GOBARさんで作って頂いた
とみ金豚のハムはスモークが効いて格別でした!
今後もこうした飲食店さんだけへの出荷では販売できないお肉の部位が出てくるので、ハムやソーセージの加工、販売も
視野に入れて、来年の飼育に向けて冬の間に勉強をしていきたいと思います。
雨、霰、雷が鳴り響く北陸の冬がやって来ました。
干し大根の季節です
。
干し大根はこの地域ならではの風物詩。
厳しい寒さですが、この寒さと冷たい日本海からのミネラルを含んだ潮風が大根を乾かし、旨味も増してくれます♪
収穫した大根を1本1本洗い、藁で括って束にしてハザ掛けして潮風にさらします。
実の締まった大根が4日から10日ほどでふにゃふにゃになれば干し上がり。
風が強いほど早く干し上がるため、潮風が吹き荒れるここ富津地区は干し大根の生産地でしたが、年々家庭で沢庵をつける家が減り、寒い季節の重労働、農家の高齢者に伴い生産農家も年々減ってきました。
干し大根は日持ちがしない為、市場でも県外との取引が少なく、生産地で消費されます。
干し大根の生産者がいなくなると言う事は、日本からたくあんがなくなるという事。
雨、霙が吹き荒れるこの寒さの中作業して、この干し大根の生産を続けていらくのは、日本の食文化と農村風景を伝承したいと言う願いからでもあります。
先日は福井県の永平寺町にある曹洞宗の大本山永平寺に納品してきました。
干し大根は気温が高いとすぐに痛んでしまうため、久しぶりに晴天に恵まれた気持ちの良い早朝に配達へと伺ってきました。
荘厳な空気の漂う特別な場所。身が引き締まる思いでした。
今回初めて直接納品する機会を頂き、たくあん漬けをする様子も見学させていただきました。
永平寺の修行僧の方々が年間を通して食べる精進料理の一品に、当社の干し大根がお膳に並ぶと思うとますます身が引き締まる思いで、これからも干し大根の生産を続けていこうと思いました。
秋晴れの続いた先週、今年のとみつ金時の芋掘り、何とか終了しました。
芋掘りのめどがついた先週水曜日、とみつ金時のタルト作り〜シェフの料理教室〜に行ってきました。
今回は大阪駅の目の前にある大型商業施設「グランフロント大阪」が主催する「食の目利き力」を高めていくプロジェクト「Umekiki」の料理教室に生産者として伺ってきました。
今回11月17日〜12月25日の間グランフロント大阪で開催される「福井の旬を味わい、おもてなしを楽しむ39日」の期間、キルフェボン大阪で販売される「とみつ金時のタルト」の先行企画で、キルフェボンの商品開発責任者である有野シェフがキルフェボンのタルトのおいしさの秘密と技術を余すとこなく教えてくれるという贅沢な企画。..
しかもとみつ金時のタルト🍠
生産者として呼ばれている事も忘れ個人としてかなり前のめりで聞き入ってしまいました(笑)
だって面白すぎる!さすが世界で活躍された一流シェフ!科学的分析に基づいたスイーツ作りのレクチャーがわかりやすくて面白い!
参加者の皆さんが「このお芋、そのまま食べてもめちゃ美味しい!」と喜んでくださる笑顔に、生産者としてはこの上ない喜びをいただきました!
もちろんシェフのタルトはさつまいもの甘みやおいしさを活かして、さらに素材を引き立てる上品な味わいでとってもおいしかったです!
あ、ちゃんと生産者としてのお仕事もしてきましたよo(^-^)o
とみつ金時のおいしさの秘密をじっくりお話させていただきました。
さすがさつまいもを「お芋さん!」と愛称で呼んでくださる関西のお客様。お芋さんへの愛を感じました!
そしてみなさんノリが良くて気さくに色々質問してくださり、何より多かったのが意外と知られていないさつまいもの保存方法。
冷蔵庫は絶対NGと言うこと。
そして料理教室のあとは参加者皆さんでキルフェボンの「とみつ金時のタルト」実食!
我が家の熟成蔵出しとみつ金時を遠赤外線オーブンでじっくり焼き上げたうらごしさつまいもに、オレンジピールを混ぜ込んだ甘みと酸味のバランスが絶妙なスイートポテトに、アクセントにキャラメリゼしたカシューナッツが効いていてサクサクのタルトタルト生地との食感がマッチしてめちゃくちゃおいしかったです!
今回の企画は、グランフロント大阪の「食を目利きする力」を高めるためのプロジェクト「Umekiki」の一つでしたが、実際にグランフロントの方やキルフェボンのスタッフの方がこの企画に携わる姿勢が本当にすばらしかったです。...
そして今世の中ではこう言う視点が一般的にもニーズがあって評価されているんだなということを感じ、生産者としてもとても勉強になりました。
このプロジェクトから発刊されているフリーマガジン「Umekiki」今回は福井県の“もてなし”と“しつらえ”をテーマに厳しい寒さを味方につけた の豊かな食文化や食材、また福井の文化に根付いた伝統工芸品にもスポットを当ててとても面白い記事にまとめてありました。
今回のこの福井特集をした17号の表紙の一面を飾っている素敵な食卓をコーディネートされたのは佐々木京美さん!落ち着きと華やかさをあわせ持ち、どこかホッと心が和む暖かみ、さすがです!
佐々木さんには当社の6次化商品開発やイベント、レシピ開発にも深く関わっていただいており、改めてその実力と素敵な感性を実感しました!
と言うことで、キルフェボン大阪店での「とみつ金時のタルト」販売まもなく始まります!
ぜひ大阪に行く機会のある方はお試しください!
11月17日〜12月19日の期間限定販売です!
お天気にも恵まれて、またまたオープンファームデイ開催!
今回はあわら市観光協会さんが年間を通してあわら市の農場体験ツアーなどを
企画しているツアーの一つとして、この富津の広大な自然と、秋の恵み満載の
ランチや、もちろん芋掘り体験など農場を満喫してもらうツアー!
「のんびり自然体験ピクニック」
今回はオープンスクール形式で
1時間目は社会科としてさつま芋の収穫体験
2時間目は家庭科として、とみつ金時や旬の自家製野菜を使ってピザ作り
3時間目は特別授業で道徳。「おにぎりアクション」を通し食のあり方を考える授業。
まず1時間目は気持ちの良い秋晴れの青空と海が見渡せる畑でとみつ金時の収穫体験!
大人も子どもも土に触れ、泥だらけになって一生懸命さつま芋を掘りました!
その後は掘ったさつま芋を貯蔵する「キュアリング貯蔵庫」の見学や
さつま芋の箱詰め作業などのお仕事見学。
熱々の焼き芋を試食しながら、とみつ金時が出来るまでの栽培過程をまとめた
PVを鑑賞しながら、当社代表の夫の熱い農業への思いを聞いていただきました!
そして2時間目の家庭科、ピザ作り体験は私の担当。
今回は福井県産「ふくこむぎ」をピザ生地に使い、一人一枚ずつ
もっちりと膨らんだピザ生地を使って丸く伸ばしていきました。
小さな手で一生懸命作る子ども達。
初めてパン生地を触った感触はどんな風に感じたのでしょう?
トマトソースは坂井町「YUMEIKU」冨田さんの越のルビーを煮詰めた
贅沢な越のルビーのトマトソースを使って。
トッピングにはとみつ金時とじっくり熟成させた「とみつかぼちゃ」で!
それぞれ自分で作ったピザのお味は格別な物になったと思います。
サイドメニューにはあわら市「麻王伝兵衛」さんのルッコラ三国町の木下農園さんの梨を使った
サラダには、パルメザンチーズとオリーブオイル。
自家製間引き人参と大根のスティック、カブにはこちらも自家製のお味噌を使ったディップと
岩塩でシンプルに。
先ほどの熟成「とみつかぼちゃ」を使った濃厚かぼちゃのポタージュには炒めたまねぎと
牛乳、お塩と言う味付けで素材そのものの味わいを感じていただけたらとどれもシンプルな材料で
調理方法も切っただけ、混ぜただけと御家庭でも簡単に作れるものにしました。
食後のデザートにはかぼちゃのモンブラン!
と本当に野菜尽くし!
せっかく農家に来ていただいたんですから、お魚でもなく、お肉でもなく
野菜をそのまま味わってもらう。
気持ちの良い農村の風と開放的な景色を眺め、ここで採れたものを味わっていただき、
農作物がただの「食べ物」としてだけでなく、私たちがふだん癒されるている当たり前にある
この風景を造る大切な要因である事が感じていただけたらと思いを込めて。
そして3時間目の道徳では、現在世界中で開催されている「おにぎりアクション」
http://jp.tablefor2.org/campaign/onigiri/
参加者の皆さんにもご協力頂きました。
この素晴らしい企画、実は発案者がここあわら市出身の若い女性と言うことで、あわら市も行政としては
初めての共催団体として応援しています。
おにぎりにまつわる写真を「#OnigiriAction」を付けてSNSに投稿すると
1枚に付き100円(5食分)の給食がアジア、アフリカの子ども達に寄付されると言う仕組み。
前回のイベントに引き続き、今回も参加者皆さんにもおにぎりを握っていただきました。
今回もおにぎりはさつま芋のおこわ。
池田町「長尾農園」さんのもち米ととみつ金時の相性は抜群!
ふだん当たり前に口にしている食べ物、どこから来て、どうやって作られているのか?
それをお伝えしていく事も私たち生産者の役割だと思います。
畑から食卓まで、その背景を感じられたとき、手に取る食べ物が変わってきたら、
それはまた、世界のどこかで飢えに苦しむ子どもたちを取り巻く環境にも
何かの変化を与えられるかもしれない。
食べ物一つから、同じ空の下広がる世界に思い巡らせる、おにぎりアクション!
ぜひ#OnigiriActionをつけて投稿してみてください。
今年もたくさんの方に農場を訪れていただき、同じ時間を共有させていただけた事に感謝です!
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年に1度の自社主催のopen farm day♪
小雨にも負けず無事開催できました!
このイベントは自家製野菜を始め全国の農家仲間から選りすぐりの農産物を集め、野菜の持つ力を存分に味わってもらう事をモットーに、農業の持つ可能性や魅力を感じてもらえるものにしたいと思い始め今年で5年
素材の持つ力と美味しさがダイレクトに伝わるように
農Life is beautiful!
今年は福井県内の農家仲間からたくさんのこだわりの野菜を集めました。
豊かな食と、豊かな人と人とのつながりで、ひとつの大きなテーブルを参加してくださった皆さんと囲むことで、農村の豊かさや魅力を共有できればなぁと思います。
そして今回はおにぎりアクションも盛り込んで、ランチのスタートはさつまいもおこわのおにぎりを子供たち全員に握ってもらいました🍙
当たり前に食べられる幸せに感謝して、同じ時間、空腹に耐える世界のどこかの子供達に思いを馳せ、食べる物を選択できる大人になってほしいとメッセージを込めて、みんなで頂きました。
さつま芋の植え付け終了から2ヵ月半。
さつま芋の収穫、始まってます!!
今年はこの地域で初めてイノシシの被害がさつま芋畑にも出始め、イノシシと知恵比べをしながら収穫を待ちました。
そんな中ではありますが今年も開催します!
空と大地のピクニック〜part5〜
〜とみつ金時の畑が広がる富津の景色と、そこで採れる野菜や全国からお取り寄せするこだわりの農産物を
ふんだんに使った農家特性ランチ♪潮風を感じながらのんびりした農村の風景と食材を満喫!〜
年に一度のオープンファーム
日時:10月21日(土)11:00〜14:00
会場:?フィールドワークス(あわら市北潟270−60−1)
定員:先着30名
参加費:芋掘り 一組1500円(とみつ金時3株分お持ち帰り付き)
ランチ 大人1500円 子ども800円(3歳以上)
持ち物:軍手、長靴など汚れても良い服装 飲み物 レジャーシートなど
☆スケジュール☆
11:00 集合(キュアリング倉庫横の自宅前)
11:15 芋掘り体験
12:00 ピクニックランチ
14:00 解散
お問い合わせ・申し込み:?フィールドワークス
「空と大地」吉村みゆき
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必死にさつま芋の定植をしておりまして(言い訳)
今年もこの梅雨入り前に無事終える事ができました。
4月の後半にスタートした定植。
みっちり2ヶ月間、ひたすらマルチをかける人、100m×1200列
ひたすら苗を切る人、約25万本
その苗をひたすら植える人、皆の連係プレーで気温が一気に上がる6月下旬までに何とか今年も11ha
植えつけました。
植付けたそばから今年は今までにない問題が・・・
イノシシです。
昨年から足跡が確認されていましたが、今年はついに植えたばかりの、育ち始めたばかりのさつま芋を
掘り起こされる被害が、富津地区のあちこちで出てきています。
このイノシシ対策に、昨年から計画していた「とみつ放牧豚プロジェクト」が始まっています!
こちらについては次回また詳しく!
その前に、先月参加してきた「レストランバス@南阿蘇村」のレポートです!
御興味のある方は御一読ください。
〜レストランバス視察ツアー @NPO法人田舎のヒロインズ〜
昨年春先の大地震から一年間余り、熊本の南阿蘇村に行って来ました。
大地震や阿蘇山の噴火など相次ぐ被害に遭いながらも、そこで大地と対話しながら暮らす人達は未来を見据えて生き生きと暮らしていました!
世界農業遺産に認定された南阿蘇村。
村中を流れる豊かな湧き水が田畑に豊かな恵みをもたらしています。
村一体が阿蘇山のカルデラの中にあると言う、世界でも珍しい地形と、日本とは思えない絶景に囲まれた景色を楽しみながら、地元で採れた野菜やお肉、お魚を堪能しながら、生産者や水源を訪ねるレストランバスに乗って来ました!
農業と観光を新しいスタイルで繋げたレストランバス。
二階建てバスの一階部分が厨房、二階がレストランで屋根はルーフになっていて、晴天に恵まれた昨日は阿蘇の絶景と爽やかな風を受けていただくお料理は、これまた本当に素材の美味しさが堪能できる絶品!
途中、震災後に地域を元気に!と自身の農園以外に地域のママ達と始めた「お結びファーム」を運営しているヒロインズメンバーの藤原美里ちゃんの農場を見学。
バスに戻ると美里ちゃんの作った採れたてのアスパラガスのお料理を味わうと言う、なんとも贅沢な時間でした!
レストランバスのシェフを勤めるのは「旅する料理人」こと、元六本木農園の比嘉康洋シェフ、デザート担当には野菜スイーツでおなじみの「パティスリー ポタジエ」から八木瞳さんととっても豪華な面々で調理されたお料理は、畑から食卓を繋ぎ、素材のもつエネルギーやストーリーまでを感じさせてくれる素晴らしい物でした。
阿蘇のパワーをもらってますます農業を元気に!私も頑張るぞ!とエネルギー補給になりました!
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ちょうど先週末授業参観で小学生組の男児二人は振り替え休日でお休み。
こんな日は子供たちも絶好のお手伝い日和〜(^o^)...
日中は20度を超える暑さの中、根気よく土かけ作業をしてくれました。
おかげで畑一枚植え付け完了!
ひたすら土をかけていく作業、結構体力もいるのですが、「もういいよ」と言っても「まだやる!」と息子たち。
一生懸命働く息子たちを見て子どもの頃を思い出しました。
私の実家も専業農家で、原木椎茸を栽培していました。
農家なので土日に両親が仕事が休みと言うわけでもなく、忙しい時期は兄妹総出で両親の仕事を手伝っていました。
平日の学校からの帰宅後なんかに頼まれる一人でする手伝いはあまり好きではなかったけれど、
休みの日に家族一丸となって働くのはなんだか自分も家族の一員として役に立っているんだと感じ、
両親が「良くやってくれた。おかげで助かった」と言ってくれるのがなんだか嬉しくて、
他の兄妹よりも役に立てるよう、兄妹同士競って働いた事を覚えています。
農家なので行楽シーズンに家族で出かけたり、休日のたびに子供達とゆっくり過ごすと言う時間の使い方は
なかなか出来ませんが、こうやって家族で一緒に何かを共有して仕事をするのも、家族の時間の一つ。
その楽しさを子ども達も感じてくれているようで嬉しかったです。
そんなこんなで今年も今から2ヶ月間、せっせととみつ金時を植え続けます!
今シーズンも土作りに始まり、苗作り、新たな挑戦もしつつ、より一層美味しいさつま芋作りを目指して
頑張ります!
さつま芋農家に嫁いで15年。
ついにこんな日が来ました。
トラクターデビューです。
しかもいきなりこの大きな私が大きく見えないほどのBIGなジョンディアーで。
これまで四人の子どもたちの妊娠、出産の合間に農作業を手伝う事もあったけど、
基本は経理や加工、イベント担当で現場に出る時間は少なく、ましてやトラクター作業と言うのは
農家では男性陣の担当・・・だったのですが、今シーズンは人手不足に付き
ついに私まで乗る事に・・・。
トラクターで作業するのはスイスの酪農家で農業研修をしていた18年前依頼。
大きな機械の塊を動かすのにはじめはビクビク。
とにかく壊さない事と、土手に落ちない事だけ、いやいやもちろん真っ直ぐ
ちゃんと起こせているかも確認しながらですが作業しています。
ジョンディアーについでこれも大型、キャビン付きのヤンマー。
こちらは一回り小さいので小回りもきいて乗りやすく感じるのはデビューがジョンディアー
だったからでしょう(笑)
一通り夫がレクチャーし、「じゃ、よろしく👍」と。
習うより慣れろと言うことらしい。
夫はと言うと、さつま芋の植え付けまでのカウントダウンが始まって、肥料を振って整地した畑に
マルチをかける作業で大忙し。
こちらの作業の方が大きなトラクターを動かすよりもずっと技術がいるのです。
なるべく夫に予定な手間をかけさせないよう、出来る範囲で奮闘してみたりと珍しく
甲斐甲斐しい嫁。
こんな夫婦の愛が詰まった「とみつ金時」
今年はいつも以上に甘〜くなるでしょう・・・(笑)
この日起こしていた畑の隣でお義父さんが一人で人参の収穫をしていました。
サツマイモの栽培を私たち息子夫婦に任せ、今は直売所用に少量多品目ならぬ大量多品目を一人で作っています。
長年市場に直接出荷をするスタイルだったのでなかなか少量を作ると言う事が難しい⁈性に合わない⁈のかなんでも大量に植えてある(笑)
戦後の開拓団として入植してインフラも何も整っていないこの地域で一から「とみつ金時」のブランドを築いてきたお義父さん世代。
そんなお義父さんが一人で手掘りで人参を収穫する姿。
黙々と、淡々と。
トラクターに乗っているのが私だと気づいたとき、驚いたような顔をして笑って手を振ってくれました。
お義父さんがスコップで人参を手掘りしている横で嫁の私がトラクターで畑を起こしている、と何だか不思議な画だなぁなんて思いながら、何往復かしてしばらくするとお義父さんが歩いてこちらへやってきて、夫が調節したアレコレを調整し直して「この方がいいんや」「もっとアクセルを踏んでエンジンの音を聞きながら調節しなあかん」と。
まだエンジンの音が聞き分けられるほど乗りこなせていないので夫はきっとゆっくりでも私ができる様に調節してくれていたのだろうけど、隣の畑でお義父さんが見ているので仕方ない。お義父さんのやり方に従う(笑)
どこの農家でもあるあるの様に我が家も息子(夫)と父親は何かと意見が食い違う。それを乗り越えて自分のやり方を構築して行くことが、親から引き継いだ家業を続けて行くには欠かせないプロセスだと思うが、70を過ぎて、長年農業一筋でやってきた義父の職人らしい背中を見ると、同じように農業一本で生きてきた実家の父とも重なり、畏敬の念を抱かずにはいられない。
そんな物思いにふけりながら、今日もせっせと作業します。
いつもならタラの芽が膨らんでくるころなのに、今年はもう少し待ちそうな気温です。
春はもちろん待ち遠しいのですが、冬は冬の楽しみがあって、
ここ福井県の海沿いはさほど雪は積もらないとは言え、
雪遊びをするのにはちょうど良い立地。
わずかに積った雪で子ども達はめいいっぱい遊びます。
県内のスキー場へも1時間〜1時間半。
石川県や富山県でも同じくらいの時間で行けるので、今年も何度か子供達とスキー場へ
車を走らせました。
スキーやスノボ、子ども達も年々上達していくので一緒に滑るのが楽しくなってきました。
そして今年は新しいウィンタースポーツにも挑戦!!
スキーマラソ(クロスカントリースキー)に長男と次男を連れて挑戦してきました!
長男の保育園時代の友人家族が引っ越した事が縁で、毎年足を運んでいる富山県の世界遺産五箇山近くの南砺市。
こちらで開かれたクロカンスキーマラソン10km。
友達家族は地元で盛んなクロスカントリースキーをしていて、今回初心者でも参加できるお散歩♪
と誘われて、気軽に参加しましたが…10キロ。
しかもかなりのアップダウンあり...
普通のスキーより細くて軽い板はエッジが効かずバランスをとるのが難しい。
子供たちは呑み込みが早くて四年生の長男はあっという間にコツをつかみ一人でどんどん前へ。
一年生の次男も体力が持つかなんて心配をよそに母より確実に前へ進み
転んでも転んでもめげずに母より早くゴール\(^o^)/
気持ち良い晴天に恵まれて雪山の景色も最高でキツかったけど自然を満喫!
子供達とこうやって何かを共有して一緒に楽しめるのも短い期間だけだと思うので
今はいろんな事に挑戦したいです!
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先日、名古屋の中日パレスで開かれたで中日新聞社主催の「中日農業賞」の表彰式に行ってきました。
今回「農林水産大臣賞」をいただきました!
中部地区9県からエントリーされた各県の同世代の農業者の方々。皆さん本当に素晴らしい経営者の方ばかりで、農業にかける想いも共通している点が多く、そんな農業仲間がたくさんいると言うことを心強く感じました。
今回こんな素晴らしい賞をいただけた事、これまで描いてきた農業への思いを形にし、実践してきた事を評価していただけたことが嬉しく、胸がいっぱいでした。
中日新聞社の小出社長のお話の中で、全国にある農業賞の中でも中日農業賞は一番歴史が古く、76年前から行われていると言う事で、戦前、戦中と安定した食糧生産を目指し、戦後は農業従事者がどんどん減っていく中でも、農業者にエールを送りたいと言う思いで続けられてきた事。
また、16年前からは対象者を40歳以下に定め、先進的な取り組みや地域に活力を与える元気な農業者を表彰することで、伸び盛りの農家にさらなる躍進を応援するとともに、若手農家やこれから農業を志す若者たちに夢や希望を与えることができると、中日農業賞ならではの取り組みを紹介されました。
このような素晴らしい取り組みを地域の新聞社が継続し、農業を応援してきてくださったことにとても感動しました。
また、今回の受賞者の内3分の1は新規就農された方という事で、時代の変化と、農業の世界でも世襲制にとらわれず多様な経営が求められいる事が現れているように感じました。
私たちの目指す農業
「豊かな大地を未来へ」をモットーに
それぞれのもつ役割を、この土地で、できる事を一つずつ取り組んでいきたいと思います。
今回の授賞はこの地域を開拓してきた先代の努力と、これまで関わってくださったたくさんの皆さまと一緒にいただけた賞だと、心から感謝しています。
今からが勝負だと初心を忘れずにこれからも頑張っていきたいと思います。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
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今年で14年目の味噌作り。
だいぶ手馴れてきました。
大豆は坂井市のなばたけ農場の青大豆
一日半、じっくりたっぷりと浸水して給水した青大豆を圧力鍋でもっちりと炊き上げます。
このまま食べてももっちりと甘くてつまみ喰いの手が止まらない美味しさ!
麹はご近所「長田農園」さんがマルカワみそさんで仕込んでもらった白米麹半分とマルカワみそさんの玄米麹の半々で。
...お塩は能登塩。
美味しくなりますように〜と願いを込めて。
我が家は大豆と麹とお塩を全部混ぜてミートチョッパーにかけます。
にょろにょろと出てくる様子はモンブランのよう!
これで来年のお味噌も安泰(笑)
今シーズンは干し大根の発注がいつもより少ないので早めに切り上げると夫。
年々干し大根を漬けて「たくあん漬け」を作るご家庭が減ってきたことをひしひしと感じているようです。
かく言う私も農家育ちで、干し大根農家の嫁にもかかわらず「漬物」が苦手・・・と言う何とも申し訳ない性分で・・・。
とは言えたくあんを漬ける家庭が減ってしまうと生産農家としてもなんとも寂しい。
そして子ども達はたくあんが大好き!(おじいちゃんが漬けているのをいただいて食べる)
これは子ども達のためにも、「たくあん漬け」文化を伝承せねば!と言うことで
いつもたくあん漬け教室をされていて我が家の干し大根を大量に注文してくださっている
自然料理教室の講師をされている高野さんに自然な素材で漬けるたくあん漬けを習ってきました。
そして友達に声をかけさっそくみんなで「たくあん漬け」実践!
まずは試しと言うことで少量。食べきれる量でTRYです。
米ぬかとお塩をまんべんなく混ぜて・・・
(米ぬかは一緒にたくあんを作った米農家の友人「なばたけ農場」の無農薬のぬか使用)
甘みは柿の皮を干して乾燥させた物を入れました。
後は昆布と殺菌効果のあるタカの爪。
材料はこれだけ。色をきれいに出したい方はクチナシの実を入れるそうです。
干し大根を隙間なくきっちりと交互に詰めていき、間に米ぬかや乾物を入れて
最後は干し大根の葉っぱを敷き詰めて高さを整えたら出来上がり。
干し大根の2倍の重石をのせて冷暗所に置き、3週間後くらいから食べられるそうです。
な〜んだ。やってみたらあっという間。干し大根さえあればすぐに出来ます。
これで今年の冬は自家製のたくあんで「菌活」です!
最近はこうやって自宅でぬか漬けを漬けたり、お味噌を作ったりと言うのが流行で
あちこちでワークショップが開かれていますが、たくあんはまだ未開拓。
お味噌の次はたくあん漬け!
「MYたくあん」ブームを目指して情報発信して行こうと思います!
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今年もこの地域の特産物「干し大根」の季節になりました。
海から吹きつけるこの季節の冷たい潮風がミネラルを運んできてくれます。
ずらりと並んだ干し大根のはざ掛けの風景はこの季節の風物詩。
この光景をみると「あぁ、今年もあと少し、本格的な冬がくるな〜」と感じます。
このさむ〜い季節にこの作業は本当に大変です。
雨が降ろうが霙が降ろうが毎日朝一番に畑で大根を抜いてきます。
この日は晴れ間がさして干し大根日和?でしたが雨風の荒れたお天気での
作業がほとんどです。
まずは土の付いた大根を機械に通して洗います。
次に機械だけでは取れない汚れを一本一本手洗いします。
洗った大根を縄で括っていきます。
そして屋根だけビニールを張ったハウスのはざ掛け場へケートラで
運んで干していきます。
風の強さにもよりますが、だいたい4〜10日間。
干し過ぎてもだめ。干せてなくてもだめ。こればかりは風任せ。と言うことで
お天気次第のこの作業はなかなか予定通りには出荷できず
この時期は毎日業者さんと今日はどれだけ出せるか
やり取りの電話が耐えません。
福井にはまだ沢庵漬けをする家庭が多く、漬けた沢庵を炊いて食べる
「沢庵の炊いたん」と言う郷土料理があり、この「沢庵を炊いたん」を作るために
わざわざ家庭で沢庵を漬ける!と言う方も居るくらい、なんとも贅沢な〜ですが
昔は冬場の貴重な食料として、残って味の落ちた沢庵を美味しく食べるための
知恵だったと思います。
この地域でも干し大根の生産農家が減り、家庭で沢庵を漬ける人も減ってきたためか
発注量も減ってきました。
年々こうした地域ならではの食文化も失われつつあることを感じています。
寒い時期の水仕事で本当にきつい作業ですが、何とかこの食文化がわずかでも
残っていくよう、これからも干し大根を続けたいと思います。
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収穫期は農家にとってはとても忙しい時期ですが、同時に収穫体験などを通して
たくさんの人に農場に足を運んでもらい、農業や農村に触れてもらう大切な時期でもあります。
今シーズンも実にたくさんの方が当社の畑や施設に訪れました。
そして昨日は今シーズン最終イベントになったあわら市観光協会主催の「温泉野菜ピクニック」で
収穫体験&施設見学でした。
今年の6月に同じ企画でさつま芋の植えつけ体験と農家の特製ランチ作り体験をしたのがこちら↓
http://voice.fw-tomitsu.com/?eid=300
そして植えつけたさつま芋を掘ると言う二部構成の企画で、昨日はこの地域の集落をぐるっと囲む
風力発電の見学や、我が家から歩いて5分ほどにある、海岸と畑の間に広がる国有林を
地元のベテランガイドさんと歩き、この地域の森の特性や歴史などを学びながらウォーキング、
またあわら市出身のイタリアンレストラン「チョコラータ」のシェフによる地元野菜をふんだんに使った
ランチをいただいて、最後は芦原温泉にゆったりと浸かって癒されるという盛りだくさんの内容でした。
この時期は日に日に秋も深まり、肌寒かったり、雨や風が強く厳しい天候になる日が増えてくるのですが
幸いこの日は本当に風もない温かい天候に恵まれて、参加された小さな子ども達も元気に農場や森を歩き回っていました。
芋掘り体験の後の国有林散策には我が家の下の子二人と一緒に参加させてもらい、ベテランガイドさんの
お話を先頭きって食い入るように聞き、誰よりも満喫した様子の次男。
「この実は食べられるんだよ」と教えてもらうと嬉しそうにパクパク。
森の中には1400年も前に作られたといわれている「浜街道」と言う石川県に抜ける小道や
古くから薬草として使われてきた植物など、近くに暮らしていながら「へぇ〜〜〜!」と初めて知る
話も多々。
森の木々はきれいな実をつけたり、赤く染まり始めたりと
色んな植物を観察しながら歩いているとあっという間に時間が過ぎました。
収穫期とイベント続きで最近ゆっくりと子供たちとこうして森を散歩していなかったので
私にとっても久々の楽しい時間でした。
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「空と大地のピクニック〜part4〜」!
今年も無事に開催することが出来ました!
先週の土曜日、22日に心配していたお天気も何とか小雨程度で持ちこたえ、
大人20名、子供30名の総勢50名の参加でこの富津がまた賑やかににぎわいました。
今回は自分の中でいつも以上に明確に「こんなテーブルを作りたい!」と言うイメージがあって
それを形に出来るかどうか、当日まで準備とイメージの整理で落ち着かない毎日でした。
今年で4回目のこの自社オリジナルイベント。
「畑から食卓までをつなぎ、農村の豊かさを親子で満喫してもらう!」をコンセプトに。
県内外の農家仲間からこだわりの野菜や加工品を送ってもらい、その美味しさや
こだわりもお伝えし、豊かな農家の食卓を味わっていただこう!と。
今回は例年以上の反響であっという間に参加人数が上回ってしまい、総勢50名と言う大人数。
特に小さな子供たちがたくさん参加してくれると言うことで、子ども達にも野菜の美味しさや
食材そのものの味を味わって欲しいと言う思いで、メニューを考えました。
毎年恒例、我が家のジャガイモと庭に生い茂るローズマリーで作る
ローズマリーポテトや
畑で採れたての大根やカブ、間引き人参はそのまま丸かじりで・・・
自家製味噌とマヨネーズの特性「味噌マヨディップ」をつけて
トマトは北海道の士別市で有機栽培をしている「イナゾーファーム」から
さつまいもおこわのもち米は池田町の「長尾農園」さんから
デザートの「レタラのムース〜みかんジャムと木苺のジャムを添えて〜」は
北海道の「チーズ工房タカラ」のレタラと言うフレッシュチーズと
ジャムは岐阜県海津市の「丹羽農園」の素材がぎゅっと詰まった手作りジャム。
そしてパンは我が家の野菜ペーストなどをたっぷり練りこんだ自家製天然酵母パン。
そんなこだわりの食材を贅沢にたっぷり詰め込んだランチプレート。
一つ一つの食材の説明をしてビュッフェスタイルで・・・
そして今回一番やりたかった念願の大きな一つのテーブルをみんなで囲む!というスタイル。
ここで採れる物、野菜や木の実、草花やハーブなどを即席のコンパネテーブルに
飾ると、ぎゅっと農園らしいテーブルに・・・
途中少し小雨がぱらつきましたが、幸い風もなく気温も高めだったので、皆さん
そのまま食事を楽しんでいただけました。
参加された方からは「家の子、野菜が苦手だったんだけど今日は美味しい美味しいって
喜んで食べました!」など嬉しい声も聞けました。
大人たちは農村の景色を楽しみながらゆったりとした農園時間を満喫し、子ども達は
お腹がいっぱいになると畑で思い切り遊んで過ごす。
一人の子が「ここって保育園なの?」と聞いてくるほど、ふだんは我が家の子や
近所の子供たち数人しか居ないこの地域で、こんな風に子ども達がのびのびと遊ぶ姿に
農村の懐の広さや、子ども達にとって豊かな環境だと言うことを改めて感じました。
そうそう、ランチのことばかり書いていますが、ランチの前にはもちろん毎年恒例
「芋掘り体験」も!
今年はお芋が大きくて、大きなお芋が出てくると子ども達も大喜びでした!
こうして今年もたくさんの方にここ「富津」へ足を運んでいただき
この景色の中、土に触れ、風を感じ、畑の恵みを味わってもらう
そんな五感で感じる農村の豊かな時間を存分に満喫してもらい
こういった経験が、子ども達の記憶に残り、「食べる」と言うことの
大切さを感じて言ってくれたらいいな〜と思います。
今回、私の「やりたい!」のイメージを実現するために、参加されたお客様たちを
お待たせしてしまったり、説明が不十分であったりで至らない点も多々ありましたが、
参加された皆様があたたかく見守ってくださり、素敵な時間を皆さまと共有することができました。
参加された皆様、本当にありがとうございました。
そして準備から片づけまで手伝ってくれた家族や仲間たちの応援のおかげで
無事にやり遂げることが出来ました。
皆さま、本当にありがとうございました。
後片付けも張り切って頑張る子ども達!
それぞれ工夫して効率よく運べるように考えます。
えらいぞ!!逞しく成長していく姿も感じられる一日でした。
素敵な時間をありがとう・・・
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「とみつ金時」の収穫最盛期を迎えました。
今年も例年の収穫イベント「空と大地のピクニック」を開催します。
どこまでも広がる青い空と海を見渡す
雄大な富津のさつま芋畑を眺めながら
心地よい海から吹きぬける潮風を感じ
慌ただしい日常を忘れる様な時間がここには流れています。
とみつ金時の収穫体験をし、この広大な畑をバックに
大人も子どもも思い思いの時間を過ごしてみませんか?
収穫体験の後には「FIELDWORKS」の自家製野菜
「とみつ金時」や「とみつかぼちゃ」を
ふんだんに使った農家ならではのランチをピクニックスタイルでお楽しみください。
日時:10月22日(土) 11:00〜13:30
会場:?フィールドワークス(あわら市北潟271-60-1)
定員:先着30名
参加費:芋掘り 一家族1500円(とみつ金時3kg付)
ランチ 大人1200円 子ども700円(3歳以上)
持ち物:軍手・飲み物・レジャーシートなど
☆スケジュール☆
11:00 集合
11:15 芋掘り体験
12:00 ランチタイム
13:30 解散
お問い合わせ・申し込み:?フィールドワークス
「空と大地」吉村 みゆき
メール my@fw-tomitsu.com
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今年も長〜い夏休みが終わりました!
ここあわら市は二学期制のため、一足早く、8月29日から登校。
我が家は現在小6、小4、小1と三人の子どもが小学生で夏休み中は家にいるため、毎年どうやってこの長〜い夏休みを乗り切ろうか試行錯誤ですが、今年も何とか?無事に終わりほっとしている今日この頃。
夏休み中はとてもブログを更新する余裕がなく、夏休み中のアレコレは今から少しずつ上げていくので興味のある方はぜひ御一読ください。
〜子供達の夏 南阿蘇村〜
夏休み開始早々の7月25日から1年生の次男と2人で向かった熊本南阿蘇村。
ここで開かれた「リトルファーマーズ養成塾」のお手伝いに次男と参加させてもらいました。
今回集まったメンバーは、小学校高学年以上の男女で親が農業や畑をしている家庭の子供達が中心。
自然の中で遊ぶのが大好きな子供達が、テレビもゲームもジュースやお菓子もない(おやつはスイカやトウモロコシ)生活の中で、大人が作ったスケジュールをこなすのではなく、自分達でスケジュールを決めて自由に活動する中で、自発的に考えで目的(ファーマーズマーケット出店)を達成していくと言う、未来の農家を育てるための第一歩。
メンバーが揃ったところで早速自己紹介。
6月に仙台で開かれたワークショップでまなんだ「p4c 〜子供のための哲学〜」の技法で(お互いにフェア状態で相手の話を聞くこと、自分の考えを話すことなどを守りながらテーマに沿った話し合いを進めていく)スケジュールについて話し合いをしました。
参加メンバー14人中女の子は3人。
はじめは恥ずかしそうに話しながらも、しっかりと自分の意見を言葉で表現していました。
そして男子11人は顔を合わせてまず始めたのは相撲!
誰が1番強いか早速力試しをする辺り、いかにも男の子。
こうやって体を使ったコミュニケーションで子供たちはお互いの距離間をはかったり自然と仲良くなれるんだな〜と。
2日目、子供たちがたてたスケジュールは虫捕りとそうめん流しと川遊び。
そうめん流しは竹を切ってくるところからお湯を沸かして調理するところまで大人はほぼノータッチ。
自分達で工夫してトンネル付きの高度なそうめん流しを作り上げました。
年上のお兄ちゃんが上手に道具を使うのをよーく見ながら「自分には無理だ。」とは諦めず、次男なりに関わりながら楽しんでいました。
とにかく大人は手も口も出さずに見守る。ふだんは学校でも家でも大人の指示を聞くことのほうが多い子供たちも、
大人が口を出さなければ自分たちで考えて成し遂げられるんですね!
子ども達に頼まれて大人が手伝ったのは「そうめん流して!」の仕事だけ(笑)
午後からは近くの川で汗を流して、女の子達が作ったカップケーキやヨーグルトムースのおやつ!
初日からコンビにもスーパーも近くにはない環境で「アイスが食べたい〜」と連呼していた女の子はその望みが叶わないと悟ると
「おやつにデザート作ってもいい?」と言う提案をしてきました。
そこで有る材料の中で工夫して作った手作りデザート。
お菓子がなければ自分達で作る!
夕方からスタッフでアスパラなどを栽培している農家の「藤原農園」の畑に行って「ファーマーズマーケット出店」のための下見。
夜はこれまた火起こしから始めるBBQと盛りだくさんの1日でした。
あんなに元気にはしゃいで遊んでいた子供達も、温泉に入ってゲストハウスに戻る頃にはうつらうつら。
布団に入るとみんな爆睡。
食べて、遊んで、考えで、仕事をして。
汗をかいて、ぶつかり合いながらも仲間同士の絆を深めていく子供達。
子供達の持つ創造力やエネルギーには4人の子育て中の私も圧倒されてしまいました。
この合宿は4泊5日の日程でしたが、私たち親子は都合のため2日目までの参加。
残りの3日間子供たちは日に日に自分の意見をどんどん言葉で伝えられるようになり、自分たちで主体的に活動を決め、取り組み、最終日には「藤原農園」の野菜を買い取り、自分たちで「ファーマーズマーケットに出店して販売する」と言う目的も達成したようです。
今回、「大人は手も口も出さず見守る」が大人に与えられたテーマでした。
日頃子供達には自分で考えて動いて欲しいと願いながらも、ついつい口出しをしてしまいますが、それが子供達の考える力や本来持っている力を妨げてしまっているんだな〜と思い知らされるほど、子供達の持つ潜在能力を実感しました。
農村や農家にはそんな子供達がのびのびと育ち、その潜在能力を引き出せるフィールドがあります。
熊本の南阿蘇村は4月の大地震で被害が多く出た地域でもあります。
今回開催した場所は村内でも被害がほとんどなかった地域で安全な場所でしたが、南阿蘇村に行くまでへのバスの中からは、まだ崩れかけたまま手がつけられないでいる家屋や、土砂崩れの爪痕も見られました。
そんな中でも駅や道の駅などでは活気がみられ、これまで報道などで一部の視点からの情報からしか受け止められなかった現状を自分の目で見る事が出来ました。
3泊4日の次男との初めての二人旅。
一年生になって、それまでの保育園での生活とは一転し、自由に自分で考えて遊ぶという時間が急に減ってしまった次男にとっては、久しぶりにのびのびと仲間と遊べる時間になったと思います。
また私にとっても夏休み開始早々に今回の合宿に参加した事で、夏休み中の子ども達との向き合い方をあまり気負いせず「子どもたちに任せよう」と言うスタンスで望むことが出来たように思います。
ここあわら市の富津。
またまた投稿がかなり遅れてしまいましたが、
6月18日に行ったあわら市の観光協会さん主催のイベントの様子を少し・・・。
「温泉野菜ピクニック」と称したあわらを満喫するツアーの一つとして
「とみつ金時苗植ピクニック」を開催。
富津の景色を満喫しながら我が家の畑で「とみつ金時」の苗植え体験。
「芋掘り体験はしたことがあるけど、苗植えは初めて!」と
竹の棒で挿していく作業を、皆さんとても楽しんでくださいました。
そしてとみつ金時や、我が家の採れた手野菜を使って簡単ランチ作り体験も!
ちょうど掘りたてのジャガイモを使って、「ローズマリーポテト」や
とみつ金時のスイートポテト作りなど。
その他、あらかじめ作っておいた、「とみつかぼちゃ」を使ったベーグルで
ベーグルサンドを作ったり、採りたて新鮮ベビー人参はそのまま丸かじりで!
にんじんが苦手だと言っていた男の子も「おいしい!」と
喜んで食べてくれる姿に、やっぱり「食べる環境」って
大事なんだな〜と改めて感じました。
程よく体を動かして、畑の恵の詰まった栄養満点ランチを食べて、
最後は「芦原温泉」の名湯にゆっくり浸かる、あわらのいいとこを
満喫しながら、体にも優しい内容のイベントになりました!
今回植えた苗は、秋にまた収穫体験もします!
さつまいもは、お天気にも恵まれてすくすくと育っています!
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そして、せっかく山形まで行ったのでもう一件、急遽候補に挙がったのは
山形県鳴子温泉にある「エネカフェ・メタン」
https://kacco.kahoku.co.jp/blog/datefan/63095
生ゴミからエネルギーを生み出すバイオガスの小規模の設備で
カフェをしながら温泉街の活性と憩いの場を作るという取り組みです。
仙台で開かれたワークショップに一緒に参加した福島県いわき市で
農業生産法人に勤めている農業仲間に「結構近いですよ!」と言われ
じゃあいってみよう!とリサーチしてみると、友人のさくらんぼ農場から
レンタカーで1時間強。仙台からは1時間半。
「う〜ん、これは近いというの?」と言う質問に「東北圏内の移動の中では近いですよ!」
と言われ、納得したようなしないような・・・でもせっかく東北地方まで来たのだから
行けるところにはとにかく行ってみよう!と朝6時出発で、移動に移動を重ね強行視察。
山間のこじんまりとした温泉地「鳴子温泉」の源泉をひいている脇で
これまた本当にこじんまりとした木造の小屋?と思われる左手の建物が
生ゴミからできたエネルギーのバイオガスを利用してお湯を沸かし、
コーヒーなどがいただける「エネカフェ・メタン」
あいにくこの日は定休日でコーヒーをいただく事はできませんでしたが、
外から覗いただけでその規模や仕組みがいろいろわかるように説明書が
置いてありました。
右手の建物がバイオガスを得るための設備です。
ぱっと見、公衆トイレかしら?と言う程度の大きさ。
階段を上がると地元住民の方が持ってきた生ゴミを入れれるようになっていました。
ちなみに生ゴミを入れると無料でコーヒーがいただけるというユニークな物々交換!
そして生ゴミが発酵してどろどろになった液体が、この農家では良く見かける
タンクに入り、その液体から食物の肥料になる「液肥」も取れます。
(手前のペットボトルが取り出した液肥)
(液肥を利用して育てられていた野菜。とっても元気!)
さらに発酵時に出るガスをエネルギーとして利用するという、
「ゴミ処理+肥料+エネルギー」という一石三鳥にもなる仕組み!
昨年の12月に行った新潟県にある農家が取り組んでいるバイオガス発電の
事例http://voice.fw-tomitsu.com/?month=201512の規模からすると
本当にこじんまりとして「これくらいの設備ならやってみようかな!」と
思えるほど身近に感じられる設備でした。
そしてなにより1時間半もかけてわざわざ見に行ったのは、行ってみないとわからない
臭いの問題。生ゴミ・発酵と言うとどうしても臭うんじゃないかと言う心配は
ありますが、実際行ってみると「全く臭いません!」と断言できる結果。
なぜここまでして農家がこの取り組みに着目するかと言うと
を栽培する過程でどうしても出てきてしまう食物残渣(いわゆる生ゴミ)の
処理に困っているからです。
何が困るかと言うと、もちろん臭いの問題。
そして、その生ゴミが野生動物たちの餌場になって鳥獣害被害を
拡大させることにも繋がるんじゃないかと言う懸念があるからです。
この問題を引き起こす生ゴミを利用することで、農家にとって必要な
肥料を得ることが出来、さらにエネルギーも得られたら。
今まで化石燃料に頼っていたエネルギーの一部でも自分たちの
作っている作物の残渣から得られれば、目先の利益には繋がらないかもしれませんが
循環する利益を得られるのかな〜と模索中。
〜おまけ〜
建物の脇には温泉の源泉を利用して温泉卵を作っている待ち時間に
足湯でくつろげる憩いの場もありました。
ここあわら市も「芦原温泉」があり、こういった取り組みも
面白いな〜!とまったり足湯に入りながら、強行視察の疲れも
しっかり癒されてきました。
各地で災害が続き、当たり前の暮らしを支えている電気や水道を
使う暮らしが、いかに簡単に途絶えてしまうかを目の当たりにしているなか、
こういった取り組みが、小さな規模でも各地に普及し、どんな時でも
自力で日常生活やコミュニティを守ることが出来るという事は、今求められている
安心して暮らせる地域づくりになるんじゃないかな〜とヒントを得る視察になりました!
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さつま芋の植えつけの次に待っているの,はかぼちゃジャガイモの収穫。
さつま芋畑の草取りなど待ったなしの作業が続いています。
そして、投稿がだいぶ遅れてしまいましたが、
さつま芋の植付けが終わった先月の24〜26日の週末、東北の
仙台〜山形へと視察に行ってきました。
本題は25日に仙台で開かれた「p4c フィロソフィー・フォー・チルドレン」
http://p4c-japan.com/のワークショップ参加でした。
今回はおまけで急遽行くことにしたもう一つの視察についての報告です。
福井から仙台まで、福井県の最北端のあわら市からだと、石川県の小松空港から
仙台空港まで飛行機での移動が最短と言うことで飛行機で行ってきました。
今回初めての宮城県。せっかく東北地方に行くということで、帰りの飛行機までの時間、
どこか見に行けるところはないかと、仙台から車で2時間弱の農家仲間のところに
レンタカーを借りて行って来ました。
ちょうど旬のさくらんぼの出荷真っ只中と言うタイミングで、美味しいさくらんぼを
たくさん頂き、お土産もGET!
痛みやすく、繊細なさくらんぼの出荷作業も見せていただき、
こんな小さな選果機もあるんだ〜!と感銘を受け、同じ農業でも
お米や野菜、果樹など、作る作物によって作業も多種多様だな〜と
改めて感じました。
〜つづく〜
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さつま芋の植付け終了〜!今年は例年より一週間早く終えることが出来ました。
もう植付けのラストスパートは、とにかく何より優先して植付け作業。
でこの間にあった色々な事をアップできずにいたので、ちょっと時間はたっていますが
色々あった面白いことを書きます。
まず、このでっかい真鯛!釣ったの??
いやさすがにそこまでの技術は・・・。
あ、まさか例の銛で仕留めたのか??
いやいやそれもまだまだそんな高度な事はさすがに我が家の野生児たちにも出来ません。
これは小学校のPTA活動行った「地引網」体験で獲れた魚です。
それは6月12日の日曜日。
今年からお隣の「波松小学校」と合併したため、波松小学校の行事だったこの「地引網」を
今年は北潟の子ども達も一緒に体験させてもらえたのでした。
朝7時に近所の海岸に集合。
事前に波松の漁協組合のおじ様たちが仕掛けておいてくれた網を参加親子総勢100人くらい?
で引っ張りました。
あれ、何もいない?と思っていたら・・・
「おお〜〜〜!いるいる!しかもでっかい!」
で、結局こんなにたくさんの大きな立派な真鯛や岩鯛、鯵などなど。
この辺りで浜から海釣りををしても小さな鯵やフグしか釣れないと思っていたら
まさかちょっと沖に行くだけでこんなに立派な鯛が獲れるとは!!
獲れたての活きのいい魚たちを、地元の漁師さんは一瞬でシメて、
この漁師のお嫁さんたちは手際よ〜くなんの迷いもなくてきぱきと
魚をさばいていました。
す、すごすぎる。波松と北潟、隣の集落なのに浜沿いかそうじゃいかのちょっとの差で
このポテンシャルの違い。
魚(特に大きいの)をさばくのが苦手な私・・・。これは絶好のチャンスだ!と
波松ママたちの足手まといになりながらも魚のさばき方を生でレクチャーしてもらい
大満足でした。
さばいた魚はその場でさっと炭焼きにして(こうすると臭みがとれるらしい)
鯛めし&あら汁を豪快に浜で調理。
焚き加減を匂いと蒸気の湿気から判断している浜のおじ様。
海に程近いここ「富津」に暮らしてもう12年ですがこんな経験は始めて!
すべてが新鮮で感動の連続。
子どもそっちのけで満喫してしました。
獲れたてのお魚をその場で調理して、新鮮なお刺身や鯛めし、あら汁で
いただけるなんて〜〜〜!
そして漁協の皆さんが御健在なら我が家は下の子が6年生になるまであと8回も
この体験が出来るのか?!
8年後にはきっと魚をさばく腕も上がっていることでしょう。
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