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30豪雪

2月5日から福井県嶺北地方を中心とした北陸地方を襲った記録的豪雪。

 

昭和56年の「56豪雪」と呼ばれる大雪から36年ぶり、さらに56豪雪を越したとも言われる1週間近く降り続いた大雪の記録です。

 

2月4日、5日は末娘の通う保育園のスキー合宿で、お隣石川県の一里の温泉スキー場へ夫婦でスキーの引率に行っていました。

 

今まで何度も訪れているスキー場ですが、今までに見たことのないほどの高さまで積み上げられた除雪の山や、屋根雪の多さに、今シーズンの積雪が例年とは比べ物にならない多さだと感じながら、スキーの引率の間もずっと降り続く雪に、1月の大雪で潰してしまい建て直したばかりの自宅のビニールハウスが気になりながら5日の夜帰宅。

 

幸い5日の夜の時点で、海沿いの我が家周辺では15cmほどの積雪量で、雪の重みに耐えるための支柱代わりに、ハウスの中にコンテナを積み上げる応急処置をすでに両親やスタッフでしてくれていた事を確認し、その日は休みました。

 

2月6日早朝、夫は市場に出荷予定でしたが、ひざの高さを超える積雪量にこれは無理だと判断し、すぐに地域内の道路や、ビニールハウスまでの農道をホイルローダーで除雪をスタートしました。

この時の判断がその後の除雪作業をスムーズに進める鍵になったと思います。

 

小中学校、保育園からも臨時休校の連絡が入り、隣の坂井市内から通勤してくるスタッフも家から車が出せない状況だという事で、全員休んでもらう事にし、今回の雪がただ事ではない量だと言う事を感じました。

 

 

1月の大雪のときは市場までは何とか行けたものの、荷物を降ろして軽くなった2tトラックの帰り道、坂道の多い丘陵地の我が家までたどり着くのに何度もスタックし、なかなか帰ってこれず、その間にもどんどん雪が降り積もりハウスの除雪作業が遅れ、育苗ハウス7棟も潰してしまっていました。

 

今回は2月10日からスタートする育苗に向けて大急ぎで再建したばかりの育苗ハウス5棟、こればかりは何が何でも守りきらねば!と、休校になった子ども達とインドネシアからの実習生三人、義父や同じ集落から手伝いに来てくれているおじさん等、歩いて来れるスタッフでハウスの雪かきを始めました。

 

 

6日の午後には積雪が多い所では1mを越え、1月の積雪量を上回る雪に。

 

ハウスに積った雪を落としてもまた数時間後にはさらに降り積もり、ハウスとハウスの間にも雪を落とす場所が無くなります。

こうなるともうハウスの間の雪もどかしていかなければ潰れてしまいます。

 

 

一晩で1m50cmを越えるかまくらのようにすっぽりと雪に埋もれたハウスを前に、何処から手を付けていいのやら途方にくれながらも、今回が豪雪経験3度目の義父の指導の下、腰まで埋もれる雪の中を這いつくばって進み、まずは避けた雪を捨てる場所を作り、ひたすらママさんダンプで、ハウスの間に積った雪を土手に落としていきました。

 

 

とにかくハウスの間の雪をママさんダンプですくっては避け、すくっては避け、地面との間に隙間が開くとハウスの屋根に積もった雪が一気に落ちてきてまた雪の山になり、それもまたひたすら避けていく。

気の遠くなるような作業ですが、とにかくやらない事にはハウスが潰れてしまう。

コンテナを積み上げ支柱代わりにしたハウスの骨組みがゆがみ始め時間との勝負です。

 

 

幅2mほどのハウスの間に駄目もとでホイルローダーでの除雪も開始。

ハウスとの隙間はわずか10cm前後で、少しでも操作を誤れば重機でハウスを傷つけてしまうので慎重に進める夫。

それでも余りの雪の量に、ホイルローダーもスタックし、スタックしたホイルローダーを引っ張るトラクターもスリップ。

 

 

それでも作業を止めるわけにはいかない鬼気迫る状況の中、重機と人力、子ども達も協力して何とか育苗ハウスを守り抜きました。

 

 

両親の家の敷地内にある育苗ハウスはこうして何とか守れましたが、自宅から離れた畑にある50mハウス4棟はこの調子では間に合わないと判断し、ビニールを切って雪を落とす応急処置。

 

 

それでも切ったビニールから落ちる以上の勢いで雪が降ったのか、翌日様子を見に行くと切ったはずのビニールの上にも雪が積もっていました。

 

 

25mハウスに比べると50mはさすがに長い。

 

 

ハウスの中にはまだ出荷途中の大根も植わっていましたが構っている間もなく、とにかくハウスに積った雪をハウスの中に落とし、これ以上雪が積もっても大丈夫なようにビニールを腰の部分まで引っ張り下ろしました。

 

 

こうして何とかビニールを張ったばかりの25mの育苗ハウス5棟と50mのハウス4棟は守りましたが家の敷地から一番遠くに在る藁を入れておく古いハウス1棟は優先順位から外れ潰れてしまいました。

 

 

今回の大雪で、自然の驚異の前に人はできる限りの事で対処してもやはり諦めなくてはいけない所もあって、その判断を瞬時にする事や、その時の判断で結果に大きな差が出てくることを経験させてもらいました。

 

そして、幸い我が家は除雪できる重機があり、ハウスまでの道を作ったり、避けた雪を重機で運んで最小限の労力で雪かきが出来るように対処できた事や、除雪する人手が子どもを含め何人かいた事が、ハウスを潰さずに済んだ大きな要因だったと思います。

 

県内各地、今回の大雪で潰れてしまったハウスの被害は相当な物だと思います。ここあわら市の沿岸部は県内の中でもまだ積雪が少なく、130cmを越えた坂井市や福井市、交通が麻痺しハウスまでたどり着く事が難しい場所もたくさんあったと思います。

必死で除雪しても追いつかず潰してしまった同業者の方々の心中を思うと、とても他人事とは思えず悔しさと無念の辛さが込み上げてきます。

 

今回の大雪で、こういった災害レベルの自然の力がのしかかってきた時に、国の言う農業の「合理的で効率の良い大規模化経営」と言うのがどれだけリスクが大きい事かも実感しました。

それでもこの経験を糧に、いざと言うときに対処のできる体制を想定し、「効率的生産」だけではない視点で備えていかなければならないと学びました。

 

そして毎日必死でこんなに雪に埋もれる経験は初めてで、ハウスを潰したくない!と言う思いで無我夢中でしたが、今回は子ども達が居てくれたおかげでそんな毎日の中でも笑いがあり、また子供たちも「自分もできる事を手伝おう」と一生懸命一緒になって雪かきをしてくれる姿に、子ども達の成長も感じられ嬉しかったです。

 

 

5年生の長男は一人前の仕事ぶりで毎日7時間、ママさんダンプで雪を避け、まだ力のない6歳や7歳の下の子たちも、スコップで雪を落としたりと、朝から日がくれるまで一緒に頑張りました。

 

 

一緒に働き一緒に家に帰る道中は、そりで引っ張り合いっこをしたり、こんな姿に緊迫した状況の中でもホッと心が緩んだり


 

途方の暮れるような雪の多さにもめげることなく、最後までやり続ければ必ずゴールがあることも子供たちは身をもって感じてくれたのではないかと思います。

 

何より、今回記録的な豪雪といわれるこの経験を、ただ見ているだけでなく、体で体験し、家族で一緒に乗り切った記憶が子供達と共有できる事が嬉しく思います。

 

 

ハウスの救出に目処が付いてから、やっと子供達と雪遊び。

 

前回の大雪で、かまくらや雪だるま、雪のトンネルと一通りの雪遊びを満喫し、今回は今までやった事のない事をやってみよう!と、有り余るほどの雪でブロックを作りドーム型の基地を作りました。

 

雪かきでひたすら雪を運ぶ力をつけた子ども達は、遊びでもその力を発揮!

 

こつこつと大変な作業でもみんなで力を合わせてやり続ければ大きな力になる事を実感。

 

一通りの除雪の目処がつき、大雪から守った育苗ハウスでは予定より数日遅れましたが、育苗の準備が始まりました。

 

 

 

1月に潰れ、慌てて建て直し、大雪から守ったハウス。

もし1月の大雪のときに潰れていなかったら、今回も「これくらいなら大丈夫だろう」と判断が送れ潰してしまっていたかもしれないと思いました。

本当にドタバタのスタートでしたが、今シーズンもこうして無事に「とみつ金時」の生産が始まりました。

 

今回の大雪で、改めて農業は自然と向き合い、自然の驚異も恩恵も受けて成り立つ仕事だという事を実感し、そんな自然の前に人は力を合わせ、また自立して向き合っていく大切さも学ぶ事ができたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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