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農家の出張 こんな事もやってます!

 週末、東京へ行ってきました。

 今回は4年前から理事を務めている「NPO法人田舎のヒロインズ」の総会や理事会、歴代理事長の鼎談会に、書籍発刊に向けての編集会議と盛りだくさんの内容でした。

 1994年、今から24年前に発足した全国の農家女性が繋がった「田舎のヒロインわくわくネットワーク」

 

 

 実家の原木しいたけの専業農家だった母も、この会の会員だったことから、発足者である福井県三国町の「おけら牧場」の山崎洋子さんには、結婚当初から公私ともにお世話になり、理事メンバーが4年前に世代交代をした際に、私も理事としてこの会に参加させていただいて来ました。

 24年前と言うと私の母は40代後半。子供たちが中高大学生になり、それまで右も左もわからない農村で家事や育児、農作業と目まぐるしい日々を送る中で、社会情勢もどんどん変化していき、「食べ物」を生産する「農」の現場で何かおかしい、これでいいのだろうか?と言う疑問がだんだん確信に変わっていき、それをきちんと話し合える仲間が、閉鎖的だった農村から全国へと一気に世界が広がっていったんだと思います。

 そして世代を超えて今、30代40代が中心となって活動しているこの団体。世代交代をした理事や事務局は次から次へと、農家に嫁ぎ、子供を産み、4年間で、第三子、第4子の出産も相次ぎ、全国から集まる時はいつも乳飲み子を抱えて参加してくる、たくましい女性達です。理事や事務局メンバー10人の子供達はなんと総勢29人(お腹の中の赤ちゃんも含め!)

 

 そんな農村で生きる女性からのメッセージとして、20年前にこの会で発刊された冊子「田舎のヒロイン」をもう一度私たちの手で世の中に発信していこうと言う思いから、書籍作りに取り組んでいます。

 

 

 

 20年前に発刊された冊子「田舎のヒロイン」には
 農村に生きる女性一人一人が地に足をつけ自立して、農の現場で培ってきた視点で思いを綴ってあります。

 

 食の安全や生活環境、そして相次ぐ災害や世界情勢から「20年後この子達の未来がどんな社会になっているのか?」我が子を抱きながら、漠然とした不安を常に抱えている母親たちに、農村から、大地に根を張り生きる女性農家達の思いを綴り、共に生きる力になればと思っています。


空と大地のピクニック〜Part6〜開催しました

この秋一番の秋晴れに恵まれた三連休最後の月曜日。

 

 今年も年に一度のオープンファーム

 

「空と大地のピクニック」を開催しました!

 

 

 今年で6回目となるこのイベント。

 

 農場を開放し、さつまいも掘り体験や、施設の見学、そして自家製野菜や、県内外の農家仲間から食材を集めて、農家ならではの特性ランチを食べていただいています。

 

 

 「とみつかぼちゃ」をたっぷり練りこんだニョッキや

 

 

ここ富津で「とみつ金時」をたっぷり食べてのびのびと育った放牧豚「とみ金豚」のスモークハム

 

 

そしてメインディッシュには「とみ金豚」のローストポーク

 

 

 副菜には地元の野菜をたくさん使ったサラダ 

 

 今年は冬の豪雪に始まり、7月の豪雨、台風、地震と全国で自然災害が次から次へと起こり、日常生活への不安はもちろんですが、自然と向き合う農業の現場でも、各地で大きな被害がでました。

 

 そこで今年は災害を受けた地域を中心に食材を集め、農の現場をお伝えするという事をテーマに開催させていただきました。

きっかけは熊本県水俣市で無農薬の紅茶「天の紅茶」を栽培している天野さんが、

北海道の震災支援のために始めた小さなチャリティー

 

〜「小さなチカラ」でもできること〜

 

という一人ひとりの暮らしを見つめつなげていく取り組みで、自家製の手積み紅茶の販売代金を被災された方に送るという試み。

 

 その「天の紅茶」を今回のイベントで、食後のドリンクに出そうと思い立ったのをきっかけに、岡山県や広島県で7月の豪雨で被害を受けた農家の方に声をかけて、少しでも被害の現状を伝えられたらとの思いで開催しました。

私たちの暮らしを取り巻く食と自然環境。

 


 そしてたくさんの人たちが関わる様々な仕事がつながり、日々の生活を営んでいることを、災害が起きたときに身に染みて感じます。
 災害を未然に防ぐことはなかなか難しいですが、こう言った環境の中知恵を絞り、人と繋がり生きる事の意味を改めて考えた一年です。


「空と大地のピクニック〜Part6〜開催のお知らせ

 長く続いた猛暑から一転、気温もぐっと下がり雨模様の空が続いています。

 

 先週始めに西日本を中心に大きな被害をもたらした台風や、一週間前には北海道でも大地震により、大きな被害を受けれらた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

 

 自然の厳しさを前にに、私たち「人」が築いてきた経済がいかに無力かと思い知らされる日々ですが、そんな自然と向き合い暮らす農村での一コマを、皆様と共有できればと思い今年も年に一度のオープンファーム「空と大地のピクニック」を開催いたします。

 

 今年は昨年から始めた「とみつ放牧豚プロジェクト」による広大な富津の畑で「とみつ金時」をたっぷりと食べて育った「のびのび放牧豚〜とみ金豚〜」もメニューに加わります!

 

 毎年多数のお客様よりお申し込み頂き大変ありがたく受け止めさせていただいております。

 今回より、申し込み開始日程を設定させていただきます。

 

 

 

申し込み開始:9月23日 10:00amより

 

日時:10月8日(月)11:00〜14:00

会場:螢侫ールドワークス(あわら市北潟270−60−1)

定員:先着30名

参加費:芋掘り 一組1500円(とみつ金時3株分お持ち帰り付き)

        ランチ 大人2000円 子ども1000円(3歳以上)

持ち物:軍手、長靴など汚れても良い服装 飲み物 レジャーシートなど

 

 

      ☆スケジュール☆

  11:00  集合(キュアリング倉庫横の自宅前)

  11:15  芋掘り体験

  12:00  ピクニックランチ

  14:00  解散

 

お問い合わせ・申し込み:螢侫ールドワークス

             「空と大地」吉村みゆき

                                       メール fieldworks.yoshimura@icloud.com

 

 

 

 


とみつかぼちゃの出荷

7月から続く猛暑の夏。

 

台風もそれて雨は降らず・・・

 

雨待ちの福井県ですが、ここ坂井北部丘陵地の圃場は九頭竜川からのパイプラインが行き渡り

 

どの畑も蛇口をひねれば農業用水が出るという、とても恵まれた地域です。

 

とみつ金時の植え付けが一段落し、草取りや潅水作業の合間に、「とみつかぼちゃ」の収穫、出荷作業に追われています。

 

とみつ金時同様、山砂を含む赤土の富津地区の土壌は水はけがよく、程よく保水する土質でさつまいもはもちろん

 

ジャガイモやかぼちゃの栽培にも適しています。

 

 

7月中旬に始まったかぼちゃの収穫、かぼちゃの蔓をかき分けての収穫は、運ぶより投げる!方が早いので

 

8人ほどでかぼちゃをバケツリレーのようにパスしてコンテナに積み込んでいきます。

 

その様子はまるで学生時代の部活のようで、お互いに「は〜い!」と掛け声を掛け合い、バスケ部出身の私たち夫婦は

 

懐かしい記憶がよみがえる楽しい作業♪炎天下の中テンションも上がっていきます(笑)

 

収穫したかぼちゃは1週間ほど置いて追熟し、箱詰め作業をして出荷します。

 

 

ずらりと並んだとみつかぼちゃ。

 

県内では生協の宅配や、ハーツの産直コーナー、県外には主に関西へと出荷されていきます。

 

この暑さの中での作業ですが、スタッフの力に支えられ今シーズンも無事に出荷が進んでいます。

 

 

7月上旬の記録的豪雨のときは、ここ富津の畑でも低い土地に雨水がたまり、一部が潅水するなどの

 

被害が出ましたが、これまでにない自然の驚異に四苦八苦しながらも、何とかできる限りの対策をして

 

収穫までを見守っていきたいと思います。

 

そんな中、子ども達は夏休みに入り、今年は6年生になった長男のカヌースプリントの大会出場で

 

初めて山梨県の富士五湖の一つ、「精進湖」へ行ってきました。

 

 

 

3年生の次男も「僕も出る!」と兄弟で初出場!

 

そして8月1日からは1泊2日で家族で地元白山登山へ。

 

 

友人家族と農場スタッフも参加し、みんなでわいわい楽しく登ってこれました。

 

最年少6歳の末娘も山頂まで上り、逞しくなりました!

 

本当に暑い夏ですが、暑さに負けず乗り切りたいと思います!

 

 

 

 

 

 


小・中・高校生がやってきた!

 

どうやら梅雨入りした様子の空模様のこちら福井県あわら市。

 

6月も1/3が終わり、今シーズンのとみつ金時の植え付け作業もいよいよ終盤に差し掛かってきました。

 

農場には一年を通して様々な人が訪れますが、さつまいもの定植真っ只中のこの時期、さつまいもの植え付け体験に今シーズンは

 

県内の農林高校、地元中学校、地元小学校と各世代がやってきました。

 

 

我が家の子ども達が通う小学校からは歩いて一番近い畑に、植え付けから収穫まで行う畑を貸し出して植え付け指導を。

 

 

全校生徒70人ほどの小さな小学校の全校児童で、今年は高学年にはトラクターでの畝たて作業も自分たちで

 

やってもらう事に。

 


 

初めて自分で機械を操作する子ども達、男の子はもちろん、女の子も大喜びでした!

 

こちらの畑は植えつけた後のさつまいもの管理も含め、収穫まで子ども達が行う予定です。

 

 

 

そして今年初めて受け入れたのが長女の通う地元中学校の三日間の職業体験。

 

 

中学2年生の子ども達に、1日何時間も、しかも3日間、体力的にもきつ目の農作業をどの程度やってもらえばいいのか?

 

そもそも「仕事」ではなく「体験」なのだから、楽しめる要素も必要か?などなど疑問もありましたが、何せさつまいもの植付期真っ只中でこちらも充分に構う時間も無く、結局結構ハードな「仕事」を「体験」してもらう事に。

 

それでも同じ作業を何時間も続けたり、炎天下の中での体力仕事も、慣れない手つきでも丁寧に一生懸命、慣れてくると少しでも早くできる様に工夫したりと向上心をもって取り組んでくれる姿に、中学生!やれば出来るじゃん!と感心させられました。

 

 

そして最後に農林高校の高校生。

 

 

彼等も毎年植付けと収穫の時期に体験にやってきますが、高校生にもなると、そして農林高校と言う事で

 

授業でも少しは実習をしているであろうと言う事で、ある程度は本人たちに任せて作業してもらいます。

 

今年入社した新入社員の中に、当社が受け入れている高校ではないのですが、農林高校出身で、高校時代の実習で農作業の楽しさを知り、農業大学校へ進学し、当社に就職してくれた子が居ます。

 

そんな子どもが受け入れた中に毎年一人でも育ってくれたら・・・と言う思いで忙しい時期ではありますが受け入れをしていく中で、子ども達の様子を観察しているとこちらも勉強になることがたくさんあります。

子ども達一人ひとりそれぞれ個性があって、考える力もある。それを引き出していける環境を創るのが大人の役割なんだと思いました。

 

そして人の生命維持において、毎日3食欠かす事の出来ないものが「食」であるにも拘らず、その生産の現場は食卓からどんどんかけ離れてきている中、食物が作られる現場で少しでもその成り立ちに思いが馳せられる子どもが増えてくれたらいいな〜と思います。

 

 

 

〜おまけ〜

我が家の子ども達ももちろん、時間のあるときは農作業に精を出しております。

今年は1年生になった末娘が想像以上の気力と体力で参戦!

今後が楽しみです♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「とみつかぼちゃ」と「とみつ金時」

農繁期に入り、畑の準備、苗の準備と追われる日々が始まりました。

 

 

冬の間、休んでいた何も無い畑を起こし、肥料を撒いて整地し、畝を立てマルチを張っていきます。

 

 

マルチに穴を開けて苗を植え・・・

 

 

植えたそばから保温、風避けのトンネルを掛けてトラクターで土寄せしていきます。

 

 

こうして何も無かった一面茶色い畑にトンネルが並び、苗がどんどん伸びてあっという間に一面のかぼちゃ畑に

 

なっていく様子が好きです。

 

 

7月上旬から収穫が始まり、2週間ほどじっくり追熟(収穫後の熟成期間)させてから出荷が

 

始まります!

 

 

畑の脇の風車ではこの日もメンテナンスで人がぶら下がっていました。

 

 

そしてとみつ金時の定植もいよいよ始まりました。

 

今年の春は気温が上がったり下がったりを繰り返し、苗の生育が少し遅れ気味ですが、今から2ヶ月間

 

ひたすら続く植え付け作業が始まりました。

 

 

今年の春に入社した新人スタッフ君たちに植え方をレクチャー。

 

 

よ〜いドン!で機械に乗って始めます。

 

さすが若い。飲み込みが早い!

 

こんな感じでスタートを切った今シーズンの「とみつ金時」と「とみつかぼちゃ」の出来がどうなるか、

 

今年も楽しみにお待ちください。

 

 

 

 

 

 

 

 


豪雪を乗りこえて

北陸地方を局地的に襲った大雪から1ヶ月半が経ちました。

 

 

腰まで積もった雪もすっかり溶け切って、あの大雪がうそのような暖かい日が続いた先週。

 

 

大雪のときに応急処置でビニールを切って雪を落としたハウスにもビニールを張りなおす作業が進んでいます。

 

50mのこのハウスでも気温が上がってきたので、種芋を植えさつまいもの苗作りが始まります。

 

ハウスにビニールを張る作業は、風のない天気のいい日にスタッフ総出で行います。

 

 

ハウスの骨組みに登り、ビニールを担いでてっぺんを引っ張って歩くのですが、これには長年の感覚や慣れが必要な作業で

 

誰でも登れるというわけではありません。

 

大人たちが作業する横で子ども達もてっぺん歩きの練習をしています。

 

 

上から観ると結構な高さで大人でも足がすくみますが、こうやって小さいころから遊びの延長で慣れていくと

 

出来るようになるんだろうな〜と、義父、夫、子ども達を見ていて実感します。

 

 

雪の中始まったさつまいも苗の育苗も、順調に進んでいます。

 

 

 

この時期の苗の管理はお天気とにらめっこ。

 

先週のように20度近く気温が上がる晴天の日は、ハウスの横のビニールをまくったり、ハウス内のトンネルをあけて水遣りをしたりと、やっと根付いて伸び始めた苗が快適に効率よく成長できるよう、温度と湿度の管理を徹底します。

 

 

さつまいもの苗は他の野菜の苗に比べてとっても強いので、伸びてきた苗を切っては植え、切っては植えてどんどん増やしていきます。

 

 

植えるといってもただ切った苗を土に穴を開けて挿していくだけ。

 

これで根が付いてどんどん増えていくのですごい生命力だな〜と。

 

そしてこれまでの歴史で飢餓を救ってきたというのも納得。

 

 

植えて数日間はしな〜っとしていますが適度な水分と温度があればどんどん伸びていきます。

 

4月下旬の植付け開始まで、気の抜けない毎日です!

 

 

 

 

 

 


30豪雪

2月5日から福井県嶺北地方を中心とした北陸地方を襲った記録的豪雪。

 

昭和56年の「56豪雪」と呼ばれる大雪から36年ぶり、さらに56豪雪を越したとも言われる1週間近く降り続いた大雪の記録です。

 

2月4日、5日は末娘の通う保育園のスキー合宿で、お隣石川県の一里の温泉スキー場へ夫婦でスキーの引率に行っていました。

 

今まで何度も訪れているスキー場ですが、今までに見たことのないほどの高さまで積み上げられた除雪の山や、屋根雪の多さに、今シーズンの積雪が例年とは比べ物にならない多さだと感じながら、スキーの引率の間もずっと降り続く雪に、1月の大雪で潰してしまい建て直したばかりの自宅のビニールハウスが気になりながら5日の夜帰宅。

 

幸い5日の夜の時点で、海沿いの我が家周辺では15cmほどの積雪量で、雪の重みに耐えるための支柱代わりに、ハウスの中にコンテナを積み上げる応急処置をすでに両親やスタッフでしてくれていた事を確認し、その日は休みました。

 

2月6日早朝、夫は市場に出荷予定でしたが、ひざの高さを超える積雪量にこれは無理だと判断し、すぐに地域内の道路や、ビニールハウスまでの農道をホイルローダーで除雪をスタートしました。

この時の判断がその後の除雪作業をスムーズに進める鍵になったと思います。

 

小中学校、保育園からも臨時休校の連絡が入り、隣の坂井市内から通勤してくるスタッフも家から車が出せない状況だという事で、全員休んでもらう事にし、今回の雪がただ事ではない量だと言う事を感じました。

 

 

1月の大雪のときは市場までは何とか行けたものの、荷物を降ろして軽くなった2tトラックの帰り道、坂道の多い丘陵地の我が家までたどり着くのに何度もスタックし、なかなか帰ってこれず、その間にもどんどん雪が降り積もりハウスの除雪作業が遅れ、育苗ハウス7棟も潰してしまっていました。

 

今回は2月10日からスタートする育苗に向けて大急ぎで再建したばかりの育苗ハウス5棟、こればかりは何が何でも守りきらねば!と、休校になった子ども達とインドネシアからの実習生三人、義父や同じ集落から手伝いに来てくれているおじさん等、歩いて来れるスタッフでハウスの雪かきを始めました。

 

 

6日の午後には積雪が多い所では1mを越え、1月の積雪量を上回る雪に。

 

ハウスに積った雪を落としてもまた数時間後にはさらに降り積もり、ハウスとハウスの間にも雪を落とす場所が無くなります。

こうなるともうハウスの間の雪もどかしていかなければ潰れてしまいます。

 

 

一晩で1m50cmを越えるかまくらのようにすっぽりと雪に埋もれたハウスを前に、何処から手を付けていいのやら途方にくれながらも、今回が豪雪経験3度目の義父の指導の下、腰まで埋もれる雪の中を這いつくばって進み、まずは避けた雪を捨てる場所を作り、ひたすらママさんダンプで、ハウスの間に積った雪を土手に落としていきました。

 

 

とにかくハウスの間の雪をママさんダンプですくっては避け、すくっては避け、地面との間に隙間が開くとハウスの屋根に積もった雪が一気に落ちてきてまた雪の山になり、それもまたひたすら避けていく。

気の遠くなるような作業ですが、とにかくやらない事にはハウスが潰れてしまう。

コンテナを積み上げ支柱代わりにしたハウスの骨組みがゆがみ始め時間との勝負です。

 

 

幅2mほどのハウスの間に駄目もとでホイルローダーでの除雪も開始。

ハウスとの隙間はわずか10cm前後で、少しでも操作を誤れば重機でハウスを傷つけてしまうので慎重に進める夫。

それでも余りの雪の量に、ホイルローダーもスタックし、スタックしたホイルローダーを引っ張るトラクターもスリップ。

 

 

それでも作業を止めるわけにはいかない鬼気迫る状況の中、重機と人力、子ども達も協力して何とか育苗ハウスを守り抜きました。

 

 

両親の家の敷地内にある育苗ハウスはこうして何とか守れましたが、自宅から離れた畑にある50mハウス4棟はこの調子では間に合わないと判断し、ビニールを切って雪を落とす応急処置。

 

 

それでも切ったビニールから落ちる以上の勢いで雪が降ったのか、翌日様子を見に行くと切ったはずのビニールの上にも雪が積もっていました。

 

 

25mハウスに比べると50mはさすがに長い。

 

 

ハウスの中にはまだ出荷途中の大根も植わっていましたが構っている間もなく、とにかくハウスに積った雪をハウスの中に落とし、これ以上雪が積もっても大丈夫なようにビニールを腰の部分まで引っ張り下ろしました。

 

 

こうして何とかビニールを張ったばかりの25mの育苗ハウス5棟と50mのハウス4棟は守りましたが家の敷地から一番遠くに在る藁を入れておく古いハウス1棟は優先順位から外れ潰れてしまいました。

 

 

今回の大雪で、自然の驚異の前に人はできる限りの事で対処してもやはり諦めなくてはいけない所もあって、その判断を瞬時にする事や、その時の判断で結果に大きな差が出てくることを経験させてもらいました。

 

そして、幸い我が家は除雪できる重機があり、ハウスまでの道を作ったり、避けた雪を重機で運んで最小限の労力で雪かきが出来るように対処できた事や、除雪する人手が子どもを含め何人かいた事が、ハウスを潰さずに済んだ大きな要因だったと思います。

 

県内各地、今回の大雪で潰れてしまったハウスの被害は相当な物だと思います。ここあわら市の沿岸部は県内の中でもまだ積雪が少なく、130cmを越えた坂井市や福井市、交通が麻痺しハウスまでたどり着く事が難しい場所もたくさんあったと思います。

必死で除雪しても追いつかず潰してしまった同業者の方々の心中を思うと、とても他人事とは思えず悔しさと無念の辛さが込み上げてきます。

 

今回の大雪で、こういった災害レベルの自然の力がのしかかってきた時に、国の言う農業の「合理的で効率の良い大規模化経営」と言うのがどれだけリスクが大きい事かも実感しました。

それでもこの経験を糧に、いざと言うときに対処のできる体制を想定し、「効率的生産」だけではない視点で備えていかなければならないと学びました。

 

そして毎日必死でこんなに雪に埋もれる経験は初めてで、ハウスを潰したくない!と言う思いで無我夢中でしたが、今回は子ども達が居てくれたおかげでそんな毎日の中でも笑いがあり、また子供たちも「自分もできる事を手伝おう」と一生懸命一緒になって雪かきをしてくれる姿に、子ども達の成長も感じられ嬉しかったです。

 

 

5年生の長男は一人前の仕事ぶりで毎日7時間、ママさんダンプで雪を避け、まだ力のない6歳や7歳の下の子たちも、スコップで雪を落としたりと、朝から日がくれるまで一緒に頑張りました。

 

 

一緒に働き一緒に家に帰る道中は、そりで引っ張り合いっこをしたり、こんな姿に緊迫した状況の中でもホッと心が緩んだり


 

途方の暮れるような雪の多さにもめげることなく、最後までやり続ければ必ずゴールがあることも子供たちは身をもって感じてくれたのではないかと思います。

 

何より、今回記録的な豪雪といわれるこの経験を、ただ見ているだけでなく、体で体験し、家族で一緒に乗り切った記憶が子供達と共有できる事が嬉しく思います。

 

 

ハウスの救出に目処が付いてから、やっと子供達と雪遊び。

 

前回の大雪で、かまくらや雪だるま、雪のトンネルと一通りの雪遊びを満喫し、今回は今までやった事のない事をやってみよう!と、有り余るほどの雪でブロックを作りドーム型の基地を作りました。

 

雪かきでひたすら雪を運ぶ力をつけた子ども達は、遊びでもその力を発揮!

 

こつこつと大変な作業でもみんなで力を合わせてやり続ければ大きな力になる事を実感。

 

一通りの除雪の目処がつき、大雪から守った育苗ハウスでは予定より数日遅れましたが、育苗の準備が始まりました。

 

 

 

1月に潰れ、慌てて建て直し、大雪から守ったハウス。

もし1月の大雪のときに潰れていなかったら、今回も「これくらいなら大丈夫だろう」と判断が送れ潰してしまっていたかもしれないと思いました。

本当にドタバタのスタートでしたが、今シーズンもこうして無事に「とみつ金時」の生産が始まりました。

 

今回の大雪で、改めて農業は自然と向き合い、自然の驚異も恩恵も受けて成り立つ仕事だという事を実感し、そんな自然の前に人は力を合わせ、また自立して向き合っていく大切さも学ぶ事ができたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


雪・雪・雪!

お正月明け、10年振りに北信州木島平スキー場で初滑りから始まった今年の冬。

 

 

全国的に寒さと例年にない大雪がここあわら市でも続いています。

 

北陸地方の中でも海沿いの我が家は、雪が振ってもあまる積る事はありませんでしたが、1月2週目に振った大雪はなんと一日で70〜80cmも積りました!いわゆる里雪という物らしいのですが、海沿いで振った時は山沿いは余り積らなかったようです。

 

 

 

犬小屋もこの通り!半分以上雪に埋もれ雪国原産の我が家の愛犬はと言うと・・・

 

 

「寒いから家に入れて」と窓の外からじっと中を見つめ、根負けして入れてあげると薪ストーブの前で御満悦のこの表情。

 

 

「犬は喜び庭駆け回る♪」じゃないの?!

 

この大雪で大喜びしたのはもちろん子ども達♪

 

 

 

 

 

雪だるまやかまくら作り、雪原ウォーク、雪のトンネル作りと有り余る雪で思う存分雪遊びを満喫しました。

 

ただこの大雪、子どもにとっては楽しみでも大人にとっては雪かきと言う大変な仕事が待っています。

 

主要道路から外れた集落の道路の除雪や、お年寄りの一人住まいのお宅など、雪が積もると重機を持っている農家の仕事は

 

地域にとっても大切な仕事。

 

 

ビニールハウスの雪かきは時間との勝負です。

 

 

今回の大雪では除雪が間に合わず、準備不足もあり育苗ハウスを潰してしまいました。

 

予想を超えた積雪ではあったものの、日ごろからの備えの大切さを実感しました。

 

まだまだ消えない雪マーク。

 

今年はいったいどれだけ振るのやら。

 

 

雪道の登下校もすっかりお馴染みになってきた子ども達(例年はめったにない事)

 

 

もう雪はいいよーーと思いながらもこんなきれいな雪景色を見るとやっぱり少し心が洗われますね。

 

 

 

 

 

 


干し大根、永平寺へ

雨、霰、雷が鳴り響く北陸の冬がやって来ました。


干し大根の季節です


干し大根はこの地域ならではの風物詩。

 


厳しい寒さですが、この寒さと冷たい日本海からのミネラルを含んだ潮風が大根を乾かし、旨味も増してくれます♪

 

収穫した大根を1本1本洗い、藁で括って束にしてハザ掛けして潮風にさらします。

 

 

 

 

実の締まった大根が4日から10日ほどでふにゃふにゃになれば干し上がり。

 

風が強いほど早く干し上がるため、潮風が吹き荒れるここ富津地区は干し大根の生産地でしたが、年々家庭で沢庵をつける家が減り、寒い季節の重労働、農家の高齢者に伴い生産農家も年々減ってきました。

 

干し大根は日持ちがしない為、市場でも県外との取引が少なく、生産地で消費されます。
干し大根の生産者がいなくなると言う事は、日本からたくあんがなくなるという事。

雨、霙が吹き荒れるこの寒さの中作業して、この干し大根の生産を続けていらくのは、日本の食文化と農村風景を伝承したいと言う願いからでもあります。

 

先日は福井県の永平寺町にある曹洞宗の大本山永平寺に納品してきました。

 

 

干し大根は気温が高いとすぐに痛んでしまうため、久しぶりに晴天に恵まれた気持ちの良い早朝に配達へと伺ってきました。

 

荘厳な空気の漂う特別な場所。身が引き締まる思いでした。

 

今回初めて直接納品する機会を頂き、たくあん漬けをする様子も見学させていただきました。

 

 

 

永平寺の修行僧の方々が年間を通して食べる精進料理の一品に、当社の干し大根がお膳に並ぶと思うとますます身が引き締まる思いで、これからも干し大根の生産を続けていこうと思いました。



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